局所麻酔による正常圧水頭症の手術
局所麻酔による正常圧水頭症の手術
当院では局所麻酔による正常圧水頭症の手術を導入しています。。
これまで正常圧水頭症の手術に関する新しい手術方法を学術記事として発表しましたが、この手術はさらに進化させたものです。
従来の手術との違うところは患者さんへの負担が圧倒的に少なくなったことです。
そのために局所麻酔で行うことができます。
シャントシステムは今まで通りB.Braun Aesclup社のミートケシャントシステム(Miethke shunt system)を使用しています。
圧可変式ミートケシャントバルブ
ミートケシャントシステムの創始者のMiethke氏が当院を訪問しました
Miethke氏と院長室で面談
ミートケシャントシステムを使う利点をMietheke氏と議論しました
局所麻酔による手術
今までは正常圧水頭症の手術は全身麻酔で行ってきましたが、新しい手術は局所麻酔で行います。
これだけでも患者さんの身体の負担が圧倒的に少なくなります。
この点がMiethke氏がドイツからはるばる来日し私と議論したかった理由の一つでもあります。
Miethke氏は自分のシステムを使って局所麻酔で手術するなんて信じられないと仰っていました。
確かにドイツではほとんどの脳神経外科手術を全身麻酔で行います。
シャントチューブの短さ
新しい手術では皮下を通すシャントチューブの長さが今までより圧倒的に短くなります。
患者さんの身体の中にシャントチューブを通すのは結構大変で、患者さんの身体への負担も大きいですが、この手術ではシャントチューブの長さが短いために患者さんへの負担が圧倒的に少なくなります。
術後のリハビリ
正常圧水頭症の治療でいい手術をすることははもちろん大切なのですが、術後のリハビリも患者さんの症状を改善させるために重要です。
当院では術後翌日からリハビリを始めております。手術とリハビリチームのスムーズかつ一貫した連携が非常に重要です。
水頭症センター
川崎中央クリニックでは水頭症センターとして外来、手術チーム、リハビリテーション科と連携した一貫した診断と治療を行っています。