メニュー

手首・手・指の症状(痛い、引っかかる)

整形外科の初診・再診予約はこちら

当院には木曜日に手の外科専門医が非常勤勤務しております。より専門的な診察を受けられます。


手首・手・指の疾患はたくさんあります。手のしびれ、指のこわばり・違和感・痛みなど、多彩な症状を生じます。
代表的な疾患・症状を述べていきます。

ドケルバン腱鞘炎:手首の親指側が痛い、手首が痛くて物が持てない
手首の腱鞘炎:手首を日常的に動かすことが多く、手首が痛い
橈骨遠位端骨折:手を強くついて手から首が痛くて腫れている  
TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷):転倒してから手首の小指側が痛い

手根管症候群:徐々に手の痛み、痺れ、動かしにくい
橈骨神経麻痺:朝起きたら手首が動かない
ばね指:指が引っかかる、曲げ伸ばしすると指の付け根が痛む
母指CM関節症:親指の付け根が痛い、痛くてものが握れない
マレットフィンガー:突き指してから指を伸ばせない

整形外科の初診・再診予約はこちら

ドケルバン腱鞘炎

母指の使いすぎにより手関節の親指側にある腱(長母指外転筋腱・短母指外転筋腱)と、腱が通るトンネル(腱鞘)が摩擦を起こし、炎症を生じて痛みを生じます。授乳期・更年期の女性に多く発生します。仕事や家事での使いすぎが原因なので安静にして炎症を抑えることが重要です。症状に応じて痛み止めの塗り薬を処方しますが、症状が強ければ母指を動かさないようにする装具を使用します。改善なければステロイドの局所注射を考慮します。保存療法で痛みが改善しなければ、腱鞘切開の手術を考慮します。局所麻酔または伝達麻酔により行う手術です。当疾患は当院でも手術可能です。お気軽にご相談ください。

手首の腱鞘炎

手首の周りには手指・手関節を動かす腱が複数走っており、どの部位でも炎症が起こりえます。上記のドケルバン腱鞘炎の他に尺側手根屈筋腱腱鞘炎、尺側手根伸筋腱腱鞘炎、長母指伸筋腱腱鞘炎などがあります。使い過ぎが原因のことが多く、治療はやはり安静がメインになりますが、症状次第で物理療法や注射を追加します。

橈骨遠位端骨折

手首の橈骨という骨の端の骨折です。転倒などで手をついた際の衝撃で起こります。手首の周囲が腫れ、強い痛みを生じます。レントゲンで診断をつけます。骨の折れ方や患者さんの活動度により適切な治療は異なります。保存療法を行うか、手術療法を選択するかは整形外科医の判断が必要なため、手首の腫れや痛みがあれば早めに受診されてください。保存療法であればギプスを巻いて骨がずれないように固定します。手術であれば提携している近隣施設に紹介させていただきます。
ギプスでも手術でも、長期の安静により手首や指が固まってしまうことがあるため、充分なリハビリが必要です。

TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)

TFCC(三角繊維軟骨複合体)は手首の橈骨と尺骨をつなぐ軟部組織です。手首が反った状態で小指側に衝撃が加わると損傷が発生します。手首の小指側に痛みを生じ、手首を捻る動作で痛みが増悪します。まずは装具を装着し手首の安静を図ります。痛み症状を確認しながら、再発防止のための筋力訓練を行います。保存療法で症状改善が乏しい場合は関節鏡手術の適応がありますので、近隣の手の外科専門医のいる施設にご紹介いたします。

手根管症候群

手首の手のひら側には骨と靱帯で囲まれた「手根管」というトンネルがあり、この中を正中神経という神経が通っています。トンネル内部で様々な原因で神経が圧迫され、親指からくすり指のしびれや痛み、手の使いづらさが起こるのが手根管症候群です。この神経は、親指~くすり指の感覚をつかさどると同時に、親指の肉球部分の筋肉にも命令を出しています。このため手指の使いづらさを生じます。身体診察のみで診断はつきます。症状が軽度の場合は手の安静(装具療法など)、ビタミン剤や鎮痛薬で経過を見ます。症状が強い場合、ステロイド注射、エコー下ハイドロリリースを行いますが、症状が軽快しない場合は手術を考慮します。局所麻酔または伝達麻酔により行う手術です。当疾患は当院でも手術可能です。お気軽にご相談ください。

橈骨神経麻痺

自分やパートナーに腕枕をして寝てしまい、目が覚めたら手が動かない、といえばこの疾患です。上腕から肘の前方にかけて、橈骨神経という太い神経が通っています。橈骨神経は手の甲の感覚をつかさどり、手首や指を伸ばす筋肉に命令を出しています。そのため神経が圧迫されて麻痺すると、手の甲のしびれが出たり、手首・指が伸びなくなり、手が使いにくくなります。
ほとんどの場合、
数週間~2ヶ月程度で自然軽快します。短期間でも麻痺した状態では困るという方は、手くび~指を固定する装具や添え木を装着すると、手指が使いやすくなりますので、ご希望の方はご相談ください。

ばね指

手の指を曲げる屈筋腱は、腱鞘というバンドによって支持されています。ここで機械的な摩擦を繰り返すと炎症を起こして腱や腱鞘が腫れ、スムーズに滑走しづらくなり、指を曲げ伸ばしする際に痛みや引っかかり感を生じます。ロッキングといい、指が曲がったまま動かなくなることもあります。
まずは指の安静、鎮痛薬内服、ステロイド注射などの保存療法から開始します。特に注射を行うと痛み、引っかかり感は1~2週で徐々に治っていきます。保存療法でも症状改善しない、頻回に注射が必要になる場合は手術を考慮します。局所麻酔下に行う手術です。当疾患は当院でも手術可能です。お気軽にご相談ください。

母指CM関節症

親指のいちばん付け根の関節を母指CM関節と言います。この関節は中手骨と大菱形骨から構成され、母指が他の指とつまみ動作ができるように、広い可動域が求められる関節です。その分非常に大きな負荷がかかり、周囲の靭帯が緩み、関節が摩耗して変形や痛みを生じます。フライパンを握る、瓶の蓋を開ける、手をついて立ち上がる、などの動作で痛みが出やすいです。
身体診察とレントゲンで診断をつけます。痛み止めの薬、また装具を装着し関節の安静を図ります。装具による安静・リハビリのみで痛み症状が良くなる方もとても多いです。痛みが強ければ、関節内にステロイド注射を行います。
保存療法により症状が良くならばい場合、手術治療を検討します。

マレットフィンガー

転倒やスポーツ時に突き指や指の打撲をした後、指の第1関節が伸ばせなくなる状態です。指を伸ばす腱自体が切れているタイプと、腱による剥離骨折を起こすタイプの2種類があります。
剥離骨折を起こしている場合は手術が必要になります。また、腱が切れているタイプでも、しばらく添え木を当てて安静にする必要があります。ただの突き指として放置してしまうこともあり、その結果、関節の伸展が不能になり生活に支障が出ますので、痛みに加え指が伸びにくい場合は早めに受診されてください。

整形外科の初診・再診予約はこちら

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME