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肩の症状(痛い、動かない)

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肩関節について

肩関節は人体で最も可動性が高い関節です。
球状の上腕骨骨頭が肩甲骨の肩関節窩に収まり、周囲に付着する関節包・靭帯が関節を安定させ、腱板・三角筋などの多種の筋肉により関節を可動させます。

肩関節に生じる代表的な疾患を述べていきます。

肩こり:首と肩の間が痛い
肩関節周囲炎(五十肩):肩が痛い、腕が上がらない
凍結肩(肩関節拘縮):腕を水平以上に上げられない
肩腱板断裂:腕をあげると痛い、引っかかる 夜に肩が痛い 肩が上がらない
石灰沈着性腱板炎:肩が前触れもなく急に痛くなった
肩関節不安定症:肩がゆるい、脱臼しそうな感覚がある
リトルリーグショルダー(上腕骨近位骨端線離開):小学生の野球の投手で肩が痛い
投球障害肩:スポーツの腕を振り下ろす動作で肩に痛み

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肩こり

肩こりはパソコンやスマートフォンが広く普及した現代ではとても一般的な症状の1つです
長時間同様の姿勢を取ったり寝違えたりして、僧帽筋・肩甲挙筋といった首周りの筋肉や筋膜が固くなって痛みを生じ、頭痛を引き起こすこともあります。リハビリや自主トレーニングで周囲の筋肉の緊張を和らげていくことが重要です。またリハビリに加えハイドロリリース(筋膜リリース)を行い、固くなった筋膜や周囲の神経の滑りを良くすることで高い治療効果が得られます。エコー下ガイド下ハイドロリリースは当院が力を入れている治療の1つです。特設ページもチェックしてみてください。

肩関節周囲炎(五十肩)

肩関節の周囲の腱・膜や関節を包む関節包に炎症が生じ、痛みや関節の動きの制限が出ている状態です。疼痛が主体の急性期(6週~3ヶ月)、可動域制限が進む慢性期(3~6ヵ月)、疼痛・可動域制限ともに軽快していく回復期(6ヵ月~2年)の3つの病期に分けられています。痛みがひどい急性期には痛みの生じる高さ以上に腕を上げないようにし、肩を安静にすることが重要です。痛みがおさまる慢性期にはリハビリや自主トレーニングでどんどん肩を動かし、関節が固まらないようにします。
当院では理学療法士の常勤スタッフがマンツーマンでリハビリ・生活指導を行っております。痛みが強い場合は痛み止めの内服薬に加え、肩関節内注射/神経ブロック/ハイドロリリースなど症状の原因に合わせた注射を行い、炎症を起こしている組織の炎症を取ったり筋の動きを改善していきます。
安静・リハビリ・注射で良くなることが多いですが、関節が固まり、肩の動きが著しく悪い肩関節拘縮に移行することもあります。

凍結肩(肩関節拘縮)

肩関節周囲炎の病期が進み、痛みはあまりないが、関節の動きが著しく悪くなった状態です。関節拘縮は長いと1年以上続きます。リハビリで徐々に動かす範囲を広げ、自然に良くなっていくことも多いですが、早期に可動域を出したい場合や拘縮が長期にわたる場合はサイレントマニュピレーションや受動術手術の適応があります。当院はエコー治療サイレントマニュピレーションに力を入れております。全て外来で完結する治療になります。お気軽にご相談ください。

肩腱板断裂

肩の周りには肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋という4種の筋肉の腱がついており、これをまとめて腱板といいます。転倒による外傷や加齢性の変化で腱板が切れることを腱板断裂といいます。腕の挙上時に肩の痛みが出たり、腕が上がりづらいなどの症状が出ます。MRIと身体所見で診断します。
肩周囲には筋肉が多くあり、1箇所が切れても他部位で動きを補うことができるので、まずは保存療法が適応になり、リハビリで周囲の筋肉を鍛えていきます。ただ、広範囲に腱板が切れている・リハビリを行っても痛みや運動制限が残存する場合は、手術療法を考慮します。

石灰沈着性腱板炎

中年女性の方が怪我もしていないのに急に痛みが出てきた、といえばこの疾患です。腱板に石灰が付着し、周囲に炎症を引き起こし痛みを生じます。石灰の原因・組成ははっきりしていませんが、リン酸カルシウムが集積したもの、と言われています。(動物の歯や骨の成分として広く天然界に産出するもので、他に偽痛風の原因になるとも言われています)
レントゲンで石灰を認め、痛み症状があれば診断になります。
痛み止めや石灰を溶かす働きのあるお薬を内服します。石灰が大きければエコー下に石灰を吸引することもあります。
1~2週程度で症状は軽快します。

吸引した石灰(生理食塩水内部の白い結晶)

エコーで腱板内に石灰を確認後、吸引します

肩関節不安定症

肩関節は人体において最も脱臼しやすい(外れやすい)関節です。脱臼には外傷性・非外傷性があり、外傷性脱臼は転倒し手を地面についた、あるいはスポーツや人混みで肩が持っていかれた、などのきっかけにより起こります。非外傷性は外傷度は関係なく生まれつき肩関節が緩く、肩が抜けそうな感じがする、自分で脱臼させられてしまうといった症状が出ます。

亜脱臼(外れかかる)状態であれば安静にしていれば症状は治りますが、完全脱臼の場合は自分で整復し元に戻すのは困難なため、病院やクリニックを受診してください。
一度脱臼すると肩関節を安定させる周囲の軟部組織の破綻が起こるため、何度も外れやすくなってしまいます。頻回に脱臼を起こしてしまう場合、自然に脱臼しにくくなることはないため手術療法を選択します。

リトルリーグショルダー(上腕骨近位骨端線離開)

小学生〜中学生の成長期に野球など投球を行うスポーツで生じる肩痛の原因の1つです。上腕骨の骨端線(成長軟骨)が過度な回旋を繰り返すことで離れ、痛みを生じます。レントゲンと症状で診断をつけます。治療は、投球を1~3ヶ月中止し肩や体幹のストレッチをします。根性論で痛みを我慢して投球させるのは厳禁で、痛みや骨端線のずれが再発しないようにします。

ほとんどの場合は投球中止により痛みは取れます。レントゲンで骨端線の狭小化を認め、シャドウピッチングで痛みがなくなれば、投球を再開します。

投球障害肩

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