物忘れ外来
水頭症センターの開設とともに物忘れや認知症の患者さんを診察することが多くなってきました。
当院は脳神経外科なので治療の対象となるのは治る認知症として知られる正常圧水頭症の患者さんへのシャント手術ですが、物忘れや認知症の患者さんにはCTやMRI等の画像検査や軽度認知障害(MCI)のスクリーニングとして長谷川式認知症スケール(HDS-R)を行います。
認知症とスマホ認知症の比較
認知症とスマホ認知症は、どちらも現代社会で問題視される状態ですが、原因や症状、そして回復の可能性に違いがあります。
認知症は脳の機能が低下する病気で、記憶障害や判断力低下などの症状が現れます。
一方、スマホ認知症は、スマホの使用が過度になり、日常生活に支障をきたす状態を指し、認知機能の低下は直接的な原因ではありません。
特徴
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認知症
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スマホ認知症
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原因
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脳の病気や老化による機能低下
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スマホの使用過多による脳の疲労、精神的な依存
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症状
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記憶障害、判断力低下、言語障害、見当識障害など
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イライラ、不安、集中力低下、睡眠障害など
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回復の可能性
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完治は難しい場合が多い
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適切な対策で改善が見込める場合が多い
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進行
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徐々に進行
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症状の悪化や回復を繰り返す場合がある
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特徴的な症状
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記憶力が著しく低下する、日付や場所がわからなくなるなど
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スマホが手元にないと落ち着かない、常にスマホを触ってしまうなど
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日常生活への影響
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生活全般に支障をきたす
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仕事や学業、人間関係に支障をきたす
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その他
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認知症の種類によって症状や進行度が異なる
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スマホの使用時間を減らす、趣味や運動をするなどの対策が必要
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認知症とスマホ認知症は、原因も症状も異なりますが、どちらも日常生活に影響を及ぼす可能性があります。
認知症の早期発見と適切な治療が大切です。
また、スマホの使用方法を見直し、適切な対策を講じることで、スマホ認知症のリスクを減らすことができます。