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男性不妊症

男性不妊とは、男性側の原因によって妊娠が成立しにくい状態を指します。カップルの不妊の約半数は男性因子が関与しているとされています。

男性不妊の主な原因

1. 造精機能障害(精子の産生異常)

 - 乏精子症:精子の数が少ない
 - 無精子症:精液中に精子が存在しない
 - 精子無力症:精子の運動率が低い
 - 奇形精子症:正常な形の精子が少ない

2. 精路通過障害(精子の通り道の異常)

 - 閉塞性無精子症:精管が詰まり、精子が精液に含まれない
 - 精巣上体炎・精管炎:感染や炎症による閉塞

3. 性機能障害

 - 勃起不全(ED)
 - 射精障害(逆行性射精、遅漏など)

4. ホルモン異常

 - テストステロン(男性ホルモン)分泌の低下
 - 脳下垂体の機能異常によるホルモン調節の乱れ

5. 生活習慣・環境要因

 - 喫煙・過度の飲酒
 - ストレス
 - 肥満
 - 睡眠不足
 - 高温環境(精巣の温度上昇)

検査方法

  • 精液検査(精子の数、運動率、形態などを調べる)
  • ホルモン検査(血液中のホルモン値を測定)
  • 精巣エコー検査(精巣や精路の状態を確認)
  • 遺伝子検査(染色体異常の有無を調べる)

治療法

1. 生活習慣の改善

 - 禁煙、節酒、適度な運動、ストレス管理

2. 薬物療法

 - ホルモン補充療法
 - 抗酸化サプリメント(ビタミンE、亜鉛、コエンザイムQ10など)

3. 手術療法

 - 精路閉塞の解除手術
 - 精索静脈瘤の手術

4. 生殖補助医療(ART)

 - 人工授精(AIH):精子を子宮内に注入
 - 体外受精(IVF):卵子と精子を体外で受精させて子宮に戻す
 - 顕微授精(ICSI):精子を直接卵子に注入

 

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