頭蓋底外科
頭蓋底外科へのこだわり
ドイツの最先端手術を日本流にアレンジ
頭蓋底外科とは脳深部にできた脳腫瘍等の病変を手術するもので、全ての外科手術の中で最も難易度の高い技術を要します。その中で聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)や髄膜種のような良性腫瘍のことが多いです。
院長、市村真也は慶應義塾大学医学部脳神経外科学教室に入局以降、頭蓋底外科の世界的権威である河瀬斌教授のもと、頭蓋底外科の研鑽を積んできました。
またドイツ臨床留学ではシャリテ・ベルリン医科大学のVajkoczy教授やInternational Neuroscience Institute HannoverのSamii教授、Bertalanffy教授といった世界的に著名な脳神経外科医と頭蓋底外科の仕事をしてきました。
そして帰国後は今までの経験を基に、ドイツな合理的な手術哲学に日本の繊細なテクニックを融合した手術法を立ち上げ、ドイツ流手術と呼んでおります。
その礎となるのが、河瀬教授の開発した経錐体法(Kawase’s approach)と私が開発した経錐体法の変法、それとドイツで在籍していたINI Hannoverから導入した半坐位法(Half Sitting Position)という手術です。
特に半坐位法は主に頭蓋底手術や脳幹部手術に用いられるもので、従来の臥位の手術とは異なり、出血を軽減して、手術時間を短縮できるといったメリットがあります。この手術方法を実践できる施設は日本でも数えるほどしかありません。
また頭蓋底病変に対しては手術だけでなく、その生物学的特性に合わせて放射線療法を追加するといった、科学的根拠に基づいた治療法を選択することが重要です。
これらの頭蓋底外科に関する新しい知見は英文論文にて世界に発信し、今までに国内外の学会において数々の受賞をしてきました。
いままでの豊富な経験に基づいて頭蓋底病変に対しての治療に対して診察やセカンドオピニオンも随時受け付けております。