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頭痛

その頭痛は危険な痛みではありませんか?
- まずはどこに原因があるのかを正しく見極めることが大切です

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頭痛は日常的に起きやすい病気のひとつです。痛みの程度も軽度なものから命にかかわる重大なものまでさまざまです。そのため痛みを生じているもととなる場所がどこにあるのかを、まずは正確に突き止めることが大切となります。特にくも膜下出血脳出血などといった脳疾患系の痛みである場合には、一刻を争う重篤な状態に陥る危険があります。当院ではCTやMRIなどによる精緻な分析をもとに最大限の原因究明を行うことをモットーといたしております。

頭痛には実にさまざまな種類があります

頭痛なんとなく頭がすっきりしない・頭が重く不快な状態が続く(頭重感)・ズキズキと痛む
眼の周りが重く痛い・鈍い痛みが続く・首の後ろが痛い・拍動するように激しく頭が痛むなど、日々の診療現場においても実にさまざまなお悩みの声をいただきます。まさにその言葉通り、頭痛の痛みにはさまざまなタイプがあり、人によって程度や感じ方も複雑に異なります。それゆえたとえ痛みの程度が軽くても、放置し続けると命にかかわる重大な事態へとつながる危険も十分に考えられます。その一方で首や肩の痛みを頭痛や頭重感として感じられる方や、長時間のデジタル機器の操作による眼精疲労からの痛みを頭痛と混同される方も大変多いです。今感じられているその痛みが本当に脳や頭部を起点とする危険な痛みであるかどうかをまずは精査し、それぞれの適切な治療に結びつけることこそが改善においては非常に重要となります。

代表的な疾患例をいくつかご紹介いたします。

緊張型頭痛

痛みの特徴

パソコン突発的に痛みが生じることはなく、後頭部から始まる鈍い痛みが特徴的です。頭の両側や首筋にかけて痛みを感じることが多く、あわせてパソコンやスマートフォンなどの長時間使用による眼精疲労から眼の周りや眼の奥に痛みを感じられる患者さんが多くみられます。

原因

主に身体的・精神的なストレスからくる筋肉の緊張(肩凝り)がもととなって起きる頭痛です。近年では特に頸椎の直線化(ストレートネック)が問題となっています。俗に言う「スマホ首」であり、パソコン作業を伴うデスクワークの急増やスマートフォンの長時間使用などによって緊張型頭痛を発症する患者さんは若年層にも広がりをみせています。本来、首はCの字に曲がっており、そのしなりによってボーリングの球ほどの重さのある頭部を支えています。衝撃を和らげるクッション性が失われてしまうと首や肩にダイレクトに負担がかかり、慢性的な肩凝りとなって頭痛を引き起こすようになります。

治療法について

適度な運動やストレッチ、正しい姿勢を意識するなどして自然に肩の凝りを改善するための取り組みを行うことが大切です。それに加えて肩の筋肉の緊張をほぐすための専用薬や痛み止めを適宜併用しながら頭痛の緩和を図ります。ストレートネックの場合には頚部の神経が圧迫されている可能性も考えられるため、その有無を確認するためのさらなる精密な検査が必要となります。

多くの場合は肩や首の血行を良くすることで改善が期待されます

適度に体を動かしたりマッサージなどで凝り固まった筋肉の緊張をゆるめてみたり、蒸しタオルなどで肩や首を温めてみることも痛みの軽減には効果的です。

片頭痛

痛みの特徴

頭痛眼がチカチカとした上に片方の脳がズッキンズッキンと拍動するように痛む頭痛です。突発的に起きることが最大の特徴であり、我慢できないほどの強い痛みで吐き気や嘔吐を伴うことがよくあります。動くとさらにガンガンと響くような痛みとなるため、寝込まれてしまうなど日常生活に支障をきたしやすくなってしまいます。

原因

20~40代の女性に多くみられる傾向があり、重病率も男性と比べると4倍ほど高くなります。脳血管の拡張による影響や女性ホルモンの関与が疑われていますが、光や音、においなども過敏に感じられる患者さんが多くみられます。生理周期と発症タイミングは関係性が深く、それを裏付けるかのように加齢とともに症状が改善されていく傾向があります。

治療法について

片頭痛の痛みは特徴的であるがゆえに問診の段階から比較的選別しやすい病気です。片頭痛の治療にはトリプタン製剤が有効です。発作的に痛みが生じた際にこの薬を服用いただくことで症状のすみやかな緩和が期待されます。片頭痛をお持ちの方はご自身で痛みの予兆を感じられる方が多く、まさにそのタイミングでトリプタン製剤を服用いただければ痛みを効果的に和らげることができます。通常の痛み止め(NSAIDs)とあわせてトリプタン製剤をご利用いただくのが一般的な治療法となります。

当院では最新の片頭痛予防薬を取り扱っております

片頭痛においては最新の予防薬が登場しました。月1回の注射による投薬によって、予防的に片頭痛が抑えられます。鎮痛剤の乱用を防ぐといった意味でも高い効果が見込まれます。また片頭痛発作の急性期に内服する「レイボー」も治療に役立てています。保険内診療ですので、辛い片頭痛でお悩みの方はぜひ一度当院までご相談ください。

群発頭痛

痛みの特徴

若い男性に多くみられる頭痛です。「群発」というその名の通り、短期間のうちに集中的に激しい痛みを生じることが特徴的です。片側の目の奥からこめかみにかけて突き刺すような耐え難い痛みを生じ、眼や鼻などにはアレルギー症状を伴う異常がみられやすいこともこの群発頭痛ならではの特徴です。

原因

群発頭痛が起きるメカニズムについてはまだ解明されていない部分が多いです。しかし、最新の研究では帯状疱疹ウイルスによる関与が疑われています。帯状疱疹は加齢とともに発症率が上昇する病気で、肋間神経痛と呼ばれる脇腹部分に激痛を生じさせます。当院では治療の一環として帯状疱疹ワクチンを接種することはとても有効であると考えております。

治療法について

群発頭痛の治療においてもトリプタン製剤が有効と言われています。さらに当院では帯状疱疹ウイルスに対する抗体検査を行うなどさらに踏み込んだ精緻な分析を行うよう努めております。

当院では治療の一環として帯状疱疹ワクチンの接種を積極的に行っております

群発頭痛は目の奥がえぐられるような耐え難い痛みを感じます。帯状疱疹ワクチンと頭痛に関する最新研究では、ワクチン接種後に改善がみられた人は実に99%にものぼります。群発頭痛にお悩みの方はぜひ一度、この帯状疱疹ワクチンをご検討いただければと思います。

気象病・天気痛

痛みの特徴

気象病・天気痛は頭痛をはじめ耳鳴りやめまい、倦怠感や関節炎など多岐にわたる症状が現れることが特徴的です。急激な気温の変化を伴う際には心拍数や血圧などの調整機能を担う副交感神経が過剰に刺激され、脳梗塞脳出血、心筋梗塞など重大な事態へとつながる危険が高まります。

原因

主原因は自律神経の乱れにあります。気圧の変化を敏感に感知する内耳からの影響を自律神経が受けやすいことで交感神経と副交感神経のバランスが乱れます。その結果、身体のさまざまな部位に不調が現れるようになります。春は特に寒暖差が激しく、気圧の変化も目まぐるしい時期となるため、気象病による頭痛やめまいに悩まされる患者さんが増加します。

治療法について

漢方薬によって症状が劇的に改善することがあるので、当院では積極的に処方します。頭痛に関しては痛み止めなどを服用して症状の緩和を目指します。耳に関する問題がみられる場合には耳鼻科にて適切な治療をお受けいただくなど、お困りになられている症状に対してそれぞれ和らげるための治療が必要です。

くも膜下出血脳出血・髄膜炎

痛みの特徴

突然、頭部をバットで殴られたような激痛を感じます。今までに感じたことのないような激烈な痛みであるためその場に倒れ込んだり、めまいや嘔吐、しびれや意識障害を伴うことが多いです。

痛みが引き起こされる原因

脳内での出血や髄膜部で激しい炎症が起きているなど生命にかかわる重大な事態に陥っている可能性があります。
詳しくはこちらへ くも膜下出血脳出血・髄膜炎

治療法について

一刻を争う重篤な事態であるため、緊急の手術治療や詳細な検査を加えることが必要となります。

性行為に伴う頭痛(性交時頭痛)

最近では性行為に伴う頭痛(性交時頭痛、sex headache)の患者さんを診察することもあり、漢方薬が効果的なこともあります。

詳細はこちら

 

薬の乱用によってさらに痛みが悪化してしまうケースも―

薬

痛み止め薬などを過剰に飲み続けることによってかえって激しい頭痛が引き起こされているケースも実際の診療現場ではよくみられます。用量を超えた頭痛薬を慢性的に使用していると脳が痛みに過敏になり、少しの刺激に対しても強い痛みとして捉えるようになってしまいます。長期にわたって頭痛薬を服用されているような方は特にご注意いただきたいと思います。

 

当院の診療方針

命にかかわるような重大な痛みではないかをまずは精査します。脳内部の異常を見つけ出すためにはCTやMRIなど専門性の高い画像検査を用いて分析を行うことが必要です。その結果、眼精疲労や耳鼻科的な問題による可能性が高いと診断された場合には、それぞれ適切な治療をお受けいただくため当院から随時ご紹介もさせていただいております。
痛みの緩和については、非ステロイド性抗炎症薬NSAIDsや解熱鎮痛薬、筋弛緩薬・抗不安薬・抗鬱薬・漢方薬などを症状にあわせて適宜処方いたしております。あわせてストレッチなど適度な運動と取り入れることや姿勢の改善なども重視した指導を行っております。

頸椎の直線化やリモートワークの急増など
頭痛を引き起こす原因は複雑化しています

日本人の3人に1人が頭痛持ちであるといったデータもあるほど、頭痛は私たちにとってとても身近な病気です。しかしながら現代の医学をもってしてもいまだ原因がわからず、頭痛に長く苦しまれている患者さんも実は多くいらっしゃいます。昨今ではパソコンやスマートフォンの登場をはじめ、リモートワークの急増などといった私たちのライフスタイルそのものも大きく変化しました。ストレートネックなど新たな問題も広がりつつある今、頭痛を引き起こす原因はますます複雑化しています。当院では脳神経など頭部における重大な問題の有無をまずは明らかにすることに力を入れて取り組んでおります。痛みの感じ方も人それぞれですが、長く続くほどに肉体的・精神的にも深刻なダメージを与えます。異常を感じられたら、まずは早期に診察にお越しいただき、詳細な検査と治療をお受けいただければと思います。

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