脳梗塞と糖尿病
脳梗塞は糖尿病の第4の合併症
糖尿病は血糖値が高くなりすぎる病気です。
血糖値が上がりすぎると、血液がドロドロになるため血管が詰まりやすくなり、脳梗塞のリスクが高まることがわかっています。また、高血糖により、脳の血管が傷つき、傷ついたところがプラークと呼ばれるかたまりになり、血流が悪くなることもあります。
欧米の研究では以前から、糖尿病と脳梗塞の関連性についての指摘されていましたが、日本人を対象とした調査・研究でも糖尿病が脳梗塞の引き起こす可能性が高くなることが判明しました。
脳梗塞は予防が重要ですが、とくに糖尿病の人は血糖値をしっかり管理し、悪化させないことが大切です。糖尿病を放置していると、網膜と腎臓、神経を障害する3大合併症(糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害)を起こしやすいことはよく知られていますが、それに加えて現在では、脳梗塞は糖尿病の「第4の合併症」といわれるほどになっています。
糖尿病性網膜症などの従来の3大合併症は、主に目や腎臓、手足などの細い血管で起こり、徐々に進行します。それに対して脳梗塞は、脳の細い血管だけでなく、太い血管でいきなり起こり、命にかかわることもあるので油断ができません。
糖尿病の合併症
2024.7.18に院長がテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で解説しました
当院での糖尿病の治療
当院では糖尿病の治療に食事療法や運動療法に合わせて体重を減少させる糖尿病の薬剤を主に使用しています。具体的にはSGLT-2阻害薬、GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬を使用しています。