関節痛の最新治療(整形外科)
整形外科領域において、保存療法と手術の中間に位置する第三の選択肢として注目されているのが再生医療・先進医療です。
「手術するのは嫌だけど、、通常の痛み止めの注射やマッサージだけでは痛み症状が改善しない、、」そんな方にお勧めできる治療になります。
当院では、以下の医療を導入しています。
全て、予約制の治療になっております。
・PRP療法
・幹細胞培養上清液
どんな治療？
上記の製剤を関節の内部や筋・腱付着部へ注射します。
治療効果として抗炎症作用/組織修復作用が期待できます。
抗炎症作用：炎症を改善する作用のことで、腫れや痛みを抑える効果があります。製剤に含まれるIL１-raなどのサイトカインが炎症を抑えます。
組織修復作用：傷んだ組織を再生・修復する作用のことで、捻挫やスポーツでの使いすぎで傷んだ肘・膝・足首の靭帯の再生・修復を促し、治療期間の短縮が期待できます。血小板由来成長因子(PDGF)、トランスフォーミング成長因子(TGF)、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)などの成長因子が回復能力を高め、組織の再生を促します。
適応になる疾患・怪我は？
再生医療が最も使用される疾患は変形性膝関節症です。他には各変形性関節症・腱板損傷・靱帯損傷・テニス肘や肉離れ・足底腱膜炎などの筋腱付着部炎などに使用されます。
| 疾患 | 例 |
| 変形性関節症 | 変形性膝関節症・変形性股関節症・CM関節症 |
| 筋腱付着部炎 | テニス肘・アキレス腱損傷・膝蓋腱炎 |
| 筋・筋膜損傷 | 肉離れ |
| 靭帯損傷 | 足関節捻挫・野球肘(肘関節靭帯損傷) |
| 腱板損傷 | 腱板断裂 |
PRP療法
採血を行い、血液をすごい速度で回転させると、血液は血球と血漿（上澄み）に別れます。この中間の層の物質には、炎症を抑える物質と組織再生を促す物質が含まれています。
自己治癒力を高め、炎症反応を抑制することで、痛みや障害の改善を目指します。
特に炎症を抑える効果、軟骨保護作用効果が強い治療になります。
一度採血を行い、工場へ血液を搬送し、PRPを抽出したのちにクリニックにPRPが持ち込まれますので、初診時から投与までに2-3週間はかかります。
料金 膝1回分
11万円（税込）
幹細胞培養上清液
幹細胞培養上清液とは
ヒト幹細胞培養上清液とは、ヒト幹細胞を培養する過程で生じる上澄み液です。この上澄み液の中には多量の成長因子・サイトカイン・エクソソームが含まれています。
当院ではヒト臍帯・羊膜由来の脂肪幹細胞培養上清液を使用します。臍帯や羊膜には成長因子に富んだ若い細胞が多量に含まれており、より高い治療効果を期待できます。
幹細胞培養上清治療のメリット
① 安全性が高い
ヒト幹細胞培養上清液は他人の細胞を用いて製造されたものです。しかし幹細胞を培養する際に厳密な感染症検査をクリアしており、上清液から細胞を取り除く処置が施されているため、拒否反応やガン化のリスクはほとんどありません。局所投与による重篤な副作用の報告はありません。
②その日から治療が開始できる
自身から細胞を採取する必要がないので、受診日から治療を開始することができます。
料金
33000円（税込）
※受診日から治療開始する場合には予約が必要です。
