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肘の症状(痛み、しびれ、動かさない)

肘関節について

肘関節は、上腕骨(じょうわんこつ)、橈骨(とうこつ)、尺骨(しゃくこつ)の三つの骨で構成される関節です。上腕と前腕をつなぐ役割を果たし、日常生活やスポーツなど多くの動作に重要な役割を果たします。

肘関節の代表的な疾患を述べていきます。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘):物を持ったり手首を使うと肘が痛い
肘部管症候群:手の感覚がおかしい、肘を曲げると小指と薬指がしびれる
肘内障:子どもの手を引っ張ったり体勢を変えた後から痛がって腕を動かさなくなった
野球肘:投球時の痛み(特に小児)
変形性肘関節症:曲げ伸ばしで肘が痛い

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

肘の外側には手首を上に反らす筋肉の腱がついています。日常生活やスポーツでこの腱に負担がかかると痛みが出ます。
症状が強いと、ものを持ったり、引き戸を横に開ける程度の動きでも痛みが出ます。
基本的につかいすぎが原因なので安静が必要です。前腕の伸側にサポーターを装着して筋肉の緊張をほぐし、痛みを和らげます。症状が強い場合はステロイドと痛み止めを混ぜた薬液を注射して炎症を抑えますが、何度も注射すると腱断裂のリスクが高まるので、頻回の注射は避けるのが望ましいです。
同様の痛みが肘の内側に出る場合もありますが、こちらは上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)と言います。

肘部管症候群

肘の内側には、尺骨神経という、うどんのように太い神経が走っています。この神経が何らかの原因で圧迫を受けると小指や前腕の小指側に違和感やしびれが生じます。特に肘の屈曲動作で症状が誘発されます。症状が進むと手の筋肉が萎縮し、手が使いづらくなることがあります。
神経の炎症が原因なので、炎症どめの内服薬やビタミン剤を処方し、肘の屈曲を避けます。
神経が圧迫を受けている部位がピンポイントにあり、押していたい場合が明らかな場合はエコー下に尺骨神経ハイドロリリースを行い神経の周りの圧迫を解除します。
前述のような保存療法で改善が乏しい場合は手術で神経の圧迫を解除することを考慮します。

肘内障

「子供が急に手を引っ張られた後に痛がって腕を下げたまま動かなくなった」と言えば、この疾患です。2~6歳の子供に多いと言われます。肘関節の外側には橈骨頭という骨があり、この骨には輪状靱帯というバンドが巻きついています。子供は骨が未成熟なために巻きついた輪状靭帯のテンションがゆるく、ちょっとした衝撃で靭帯が骨から外れかかることがあり、これにより痛みが生じます。
前後で転んだ、あるいは高所より転落した、などのエピソードがあればレントゲンやエコーで骨折がないか確認します。
自然に戻ることもありますが、症状が続いていれば整復し、靭帯を元の位置に戻します。数分で腕を動かすようになることがほとんどです。骨が未成熟なため、何度も肘内障を繰り返すことがありますが、骨の成長に従い外れかかることはなくなります。

野球肘

野球の投球やテニスのサーブなどを繰り返すことによって肘関節の一部に負担がかかり、痛みが出ます。大きく分けて肘の外側・内側・後方に症状が出ます。
外側障害は上腕骨と橈骨頭がぶつかることにより生じ、軟骨へのストレスが強いと上腕骨の軟骨が剥離して炎症を起こします。内側障害は肘の内側の靭帯にストレスがかかり炎症を起こします。後方でも、骨・軟骨に炎症が起こります。
症状とレントゲンやエコー、MRIにより診断します。
投球を中止し肘の安静を保つことが重要です。痛みを我慢して投球を続けていると障害が悪化して、症状によっては手術が必要になることもあります。
手術には、骨に穴をあける方法、骨を釘のようにして移植する方法、肋軟骨や膝の軟骨を移植する方法などがあります。

変形性肘関節症

以前の肘周囲の骨折や靭帯損傷、力仕事やスポーツのやりすぎなどが原因で肘関節の軟骨が摩耗した状態です。骨の変形により肘の可動域が悪化し、曲げ伸ばし動作で痛みを生じます。症状とレントゲンにより診断します。通常外用やリハビリ、関節内注射などの保存療法を開始しますが、耐え難い症状があれば手術療法を考慮します。

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