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脳梗塞と高脂血症・脂質異常症

高脂血症・脂質異常症は脳梗塞の危険因子 


脂質異常症は、以前には高脂血症と呼ばれていた、生活習慣病のひとつです。脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が増加した状態です。コレステロールは、ホルモンの材料になったり、細胞膜を作る、脂肪の吸収を助け る、といった働きがあり、中性脂肪はエネルギー源として働きますが、過剰になるとからだに障害をもたらします。

高血圧や糖尿病と同様に自覚症状に乏しく、動脈硬化によって重篤な病気を引き起こすのが特徴です。

食べ過ぎや、アルコールの飲み過ぎ、運動不足に遺伝的素因が関与して発症します。

 

 

 

血液中に脂質が増えたまま長い期間を過ごすと、増えた脂質が血管の内側に少しずつたまって、血管の中にかたまりを作っていきます。そして血液の流れが滞ってしまい、動脈硬化を引き起こします。動脈硬化になっても自覚症状はなく、心臓や脳の血管が詰まって心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こしたり、ようやく脂質異常症の危険さに気づくことが多いです。

日本人の死因の第2位と3位を占めているのは、心臓病と脳卒中です。これらはどちらも、動脈硬化が原因となって起こる血管の病気です。高脂血症・脂質異常症による動脈硬化を防ぐことは重要です。

 

2024.7.18に院長がテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で解説しました

 

高脂血症・脂質異常症を予防するには

高脂血症・脂質異常症は自覚症状がなく、目で見えるわけではないので採血をしないと診断ができません。

脳神経外科のクリニックである当院には頭の病気を心配して受診する患者さんがほとんどです。

脳梗塞は高脂血症・脂質異常症の危険要因であるために、当院では積極的に採血をして高脂血症・脂質異常症を確認しています。

治療としては毎日適度の運動をつづけることでコレステロールや中性脂肪の値を下げることができます。

食事による治療(食事療法)、運動による治療(運動療法)で血液中のコレステロール値、中性脂肪値が下がらない場合には薬による治療を行います。

また、高脂血症・脂質異常症の患者さんに多く認められるのが内頚動脈狭窄症です。

これは頭へ血を送る通り道の頚動脈(内頚動脈)がコレステロールなどが溜まってくることによって詰まる病気です。

当院で行っている頚動脈エコーでは超音波を使用して頚動脈の血流を確認します。また上肢と下肢の血圧の比較する動脈硬化検査(ABI)も併せて行っています。

 

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