気象病・天気痛と寒暖差疲労/小児の頭痛
気象病と小児の頭痛の初診は院長外来にてご相談ください。
患者さん一人一人の不調と丁寧に向きあい、体に優しい治療法をご提案いたしております
気象病はさまざまな研究が進められており、昨今注目を集める疾患です。当院でも季節の変わり目(特に春や秋)などにおいて患者数の顕著な増加がみられています。激しい気候変動が引き金となってさまざまな体調不良を引き起こす病気とされていますが、いまだはっきりとした治療法は確立されていません。小児の頭痛も同様に、原因は非常に複雑で多岐に渡っていることが多いです。気象病も小児の頭痛も多角的なアプローチを慎重に重ねる必要があり、患者さん一人一人の不調と真摯に向きあう治療が重要となります。当院では漢方薬を取り入れた治療を積極的に行っており、実際多くの患者さんに奏功しています。当院で扱っている漢方薬は小さなお子さんもご使用いただける体に安心安全な優しい薬です。気になる症状がみられる場合には、ぜひお早めに当院までご相談ください。
気象病・天気痛
気圧や気候などの急激な変化によって頭痛やめまい、体調不良を引き起すとされる近年注目の疾患です
気象病は全身のさまざまな不調を引き起こし、個人差も大きいことが特徴的な疾患です。例えば当院においてもゲリラ豪雨や台風シーズン、気温のアップダウンが目まぐるしく続く日や爆弾低気圧が到来しやすい時期などに気象病を患う患者さんが急増しています。症状が重くなると日常的に雨が降る日や湿気が多い日などにも体が敏感に反応し、具合を悪くされて日常生活にも多大な影響を与えるようになってしまいます。気象病の診断にあたっては不調の程度や現れる症状が千差万別であるがゆえに、他の疾患の可能性も含めた慎重な観察や見極めが重要となります。
気象病・天気痛によって引き起こされる代表的な症状
- 頭痛
- めまい
- 肩や首のこり
- 耳鳴り
- 全身の倦怠感
- 関節痛
- 手足のしびれ
- 血圧の変化
- 動悸
- アレルギー症状の悪化
- 精神的な不調 など
患者さんによって現れる症状が非常に多岐に渡ることが特徴的な疾患です。中でも女性に多くみられる傾向があります。
内耳の過剰反応や寒暖差によるストレスが主原因とされています
気象病を引き起こす主な原因のひとつとして自律神経の乱れが指摘されています。耳の奥にある内耳と呼ばれる器官には気圧の変化を敏感に感じ取るセンサーが搭載されています。このセンサーが気象変動に伴う気圧の異常を敏感に感じ取り、脳に情報を伝えて自律神経の動きを活発化させます。しかしこの内耳からの反応が過剰になってしまうと、自律神経はバランスを崩して身体のさまざまな場所に逆に不調を引き起こすようになります。特に季節の変わり目(春・秋)や急激な天候悪化は内耳に対して大きな刺激を与えやすく、それに比例して強い症状が現れるようになります。さらには暑さや寒さなどといった激しい気温の上下も自律神経の体温調整機能を乱しやすく、体全体が過剰にストレスを受け取りやすい環境となります。
副交感神経が大きくバランスを崩すと、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などといった命に関わる重大な事態を招く危険性が高まります
自律神経には交感神経と副交感神経の2種があり、それぞれバランスを取るように調節を行っています。しかし心拍数や血圧を保つ重要な役割を担う副交感神経が著しく乱れると、状態によっては命に関わる事態を招く危険も十分に考えられます。動悸や血圧上昇などの不調が強く現れている方の場合には警戒が必要です。事前に急激な天候の乱れが予測されている場合には、それに応じた防衛策を取ることもとても大切なことです。
漢方薬によって症状が劇的に改善することがあります
気象病・天気痛に悩む患者さんの多くはさまざまな不調を訴えられることが多いです。漢方薬は複数の症状に対して守備範囲広く、高い効果を発揮しやすいことがまさに強みの薬です。お困りになられているそれぞれの症状にフィットし、緩やかな改善を促します。実際、当院の患者さんの治療においても奏功しており、多くの方に飛躍的な改善を実感していただいております。当院では、高校生までの低年齢のお子さんたちには強過ぎる鎮痛剤の投与は極力控えたいと考えています。漢方薬は食品と同じように扱うことができ、副作用もなく小児の方も安心してご使用いただけます。必要に応じて適宜痛み止めと併用しながら、症状の改善を目指しています。耳鼻科的な特別な問題がみられる場合には、専門治療をお受けいただくために随時ご紹介も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
2022年10月11日のテレビ朝日「報道ステーション」に院長が出演し寒暖差疲労と気象病・天気痛についてコメントしました。
2022年10月27日のテレビ神奈川(TVK)のNewsLinkに院長が出演し寒暖差疲労と気象病・天気痛についての解説しました。
2023年5月23日のテレビ神奈川(TVK)のニュースとNewsLinkに院長が出演し気象病と寒暖差疲労、小児の頭痛について解説しました。
2023年6月1日に日本テレビ「news every.」に院長が出演し気象病について解説しました。
2023年6月14日に日本テレビ「DayDay.」に院長が出演し気象病について解説しました。
2024年5月31日に日本テレビ「DayDay.」に院長が出演し気象病について解説しました。
2024年10月22日のNHKニュース7に院長が出演し寒暖差疲労と気象病について解説しました。
小児の頭痛について
小児の頭痛についてもよくご相談をいただきます。低年齢のお子さんほどコミュニケーション力が未熟で、症状をうまくこちらに伝えきれていないことがよくあります。肝心の症状も大人の頭痛ほどはっきりと定まっていなことが多く、診断を難化させるひとつの要因となっています。中には大人と同様、先に述べた気象病の症状が当てはまるお子さんも見受けられます。いずれにしてもCTやMRIなどを用いた詳細な検査確認を加えることで、まずは頭部の異常の有無を明らかにしておくことはとても重要なことです。当院では治療に用いる薬剤においても、できるだけお子さんの体に優しいものをお選びいただけるように配慮いたしております。
登園・登校がしづらくなるケースも―
繰り返し起きる頭痛や体調不良が原因となり、登園や登校がしづらくなってしまわれるお子さんも少なくありません。気象病による可能性も考えられる中で、親御さんがお子さんの症状を「たかが頭痛」と軽く見誤ってしまったり、精神的なものと勘違いされてしまうケースもよくあります。繰り返しになりますが、低年齢のお子さんほど自分の症状をうまく説明することができません。私たちに伝えきれていない重大な異常が隠されている可能性も十分に考えられます。まずは詳細な検査を加えて、頭痛を引き起こしている原因を究明する姿勢が大切です。
漢方が大きな力を発揮することが多いです
気象病や小児の頭痛の治療においては、漢方薬が想像以上に大きな力を発揮することがあります。当院では漢方薬を積極的に取り入れた治療を行っております。食品と同様の扱いができ、副作用の心配などもありません。小さなお子さんも安心してご使用いただけます。漢方薬について詳しくはこちらもご覧ください。
症状の程度やご希望などに応じて痛み止めを併用して使用することもあります。
CTやMRIなどを用いた詳細な検査確認を加えても、はっきりとした異常が見つからないケースもあります
CTやMRIなどの検査によって、早期に脳腫瘍や脳出血などといった命に関わる重大な異常が見つかることもある一方、特段の異常が何も見つからないケースもよくあります。普段のご家庭でのご様子などについても詳しくお話をお伺いさせていただきながら、万一の際に迅速な対応が取れる体制作りを築くことが重要です。「いつもに比べて元気がない」「食欲がない」「行動におかしな点がみられる」などといった気づきは、普段からお子さんのそばにいる親御さんにしか感じ取ることのできない変化です。どうぞ些細なご心配事も診察の際に医師やスタッフまでお伝えいただければと思います。
「単なる頭痛」「精神的なもの」と軽く捉えないで―
小児の頭痛も気象病も、言葉では説明しづらい “なんとなく続く調子の悪さ”から皆さん始まってゆきます。ご本人を含め、「単なる頭痛」「精神的なもの」と軽く考えているうちに症状はみるみる悪化し、深刻な事態へと陥ってしまうケースも実際の診療現場においてはよくみられる事例です。もちろん、睡眠不足や栄養バランスの乱れを正せばすっかりと改善してしまう患者さんも多くいらっしゃいますが、長く続く体調不調はご自身が感じている以上に身体にとって大きなダメージを与えます。安定した心身の健康を守るためにも、何らかの異常を感じたら早期に一度当院までご相談ください。当院では専門性の高い検査機器を数多く取り添えております。必要に応じてさまざまな治療法を複数ご提案させていただくことも可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
市村院長が漢方薬でお馴染みの「ツムラ」のwebセミナーで気象病と小児の頭痛に対しての漢方薬の講演をいたします。