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副院長ブログ③スポーツ診療 リハビリ (野球肘)

[2024.07.08]

副院長の竹村です。暑いですね!当院にも熱中症の患者さんが沢山いらっしゃいます。今日は当院の院長がテレビ朝日の報道STATIONから熱中症について取材を受けていました。回診の様子も取材されていたので、自分も地上波デビューしてしまうかもしれません!髪を切っておけばよかったなと思います。。笑

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整形外科にはスポーツをしている若い方もいらっしゃいます。最近、中学生のピッチャーの子が受診してくれました。中学生ですがストレートは130km前後出る本格派の子で、現在夏の大会中とのことです。主訴は利き腕の右肘外側部の痛み、でした。

右肘外側のソフトスポットの圧痛と、伸展した時に同部位に痛みがありました。考えられる疾患は上腕骨小頭離断性骨軟骨炎滑膜ヒダ障害です。上腕骨小頭離断性骨軟骨炎は成長期の未熟な骨と軟骨が剥がれてしまう疾患で、投球中止し絶対安静の必要があります。直ちにエコー・MRI検査をしました。

エコーでは滑膜ヒダの増生を認めました。

T1強調画像 骨軟部疾患の画像診断 より

T2強調画像 骨軟部疾患の画像診断 より

上に示すのが上腕骨離断性骨軟骨炎の典型的な画像です。双方矢印のように上腕骨小頭軟骨下に低信号(黒い部分)を認めますが、

この方には低信号を認めませんでした。また周囲の組織損傷も認めません。

滑膜ヒダ障害と判断し、公式戦での投球は痛みに応じて可とし、リハビリを開始しています。

痛みの原因として大抵股関節・体幹に機能異常があったり、フォームに問題があるため、理学療法士さんからのマンツーマンの指導は欠かせません。この方は公式戦でも投球を開始し、現在県予選を勝ち進んでいます。自分もかつてスポーツ(バドミントン)をやっていたのでわかりますが、学生時の大会・公式戦というのはまず出ることに大きな価値があり、その経験は大きな思い出や、頑張ったという自信につながります。

自分の大好きなスラムダンクより引用の名言です。彼らには今が、全盛期なのです。

ただ安西先生のように、試合に出ていいのか、ダメなのかを判断するのが大人の仕事であり、整形外科医の仕事だと思います。

この方は幸い絶対安静の必要はありませんでしたが、まだ大会中で全く安心はできません。医師・理学療法士・ご家族で本人をサポートしていきたいと思います。

当院はクリニックですがエコー・MRIを早期に撮影し診断に繋げ、手術やリハビリ等の方針を決めることができます。スポーツ障害でお悩みの患者様もぜひ当院をご受診ください。

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