エンレストの使用経験を講演します
慢性心不全と高血圧の新しい治療薬、エンレスト
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)「エンレスト」はもともと2020年6月に慢性心不全に対する治療薬として日本では発売されましたが、2021年9月より「高血圧症」の効能追加の承認を取得しました。降圧剤としては数年ぶりには発売された新しい薬剤です。当院ではこの新しい慢性心不全と高血圧の治療薬を積極的に使用しています。
当院は脳神経外科を中心とした有床診療所ですので脳血管の障害から引き起こされる病気(脳梗塞や脳出血等の脳卒中)の患者さんを多く診察していますが、この様な患者さんは慢性心不全や不整脈などの心臓の病気や、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を併せて持っていることがほとんどです。エンレストは慢性心不全と高血圧を併せて持つ患者さんに非常に役に立つ薬剤と考えています。
降圧効果の高いエンレスト
エンレストはpro-BNPという心不全の指標を下げてくれるので慢性心不全の治療薬というイメージが強いですが、実は高い降圧作用も併せて持っています。血圧を厳格にすぐに下げなくてはいけない状況にあるのことの多い脳神経外科の現場でこの降圧効果は非常に有効です。
エンレストについての講演をします
3/11に当院でのエンレストの使用経験について講演をします。医師と薬剤師が参加できるシンポジウムです。院長就任以来の久しぶりの発表なので頑張りたいと思います。