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呼吸器系/肺の病気

肺は第二の心臓ともいうべき生命維持に欠かせない重要な臓器です

最も警戒すべきは肺がんですが、肺炎も日常的によくみられる病気です。川崎市は特に地域の歴史的背景から見ても肺疾患を抱えられている患者さんが比較的多いエリアとなります。当院では川崎市の健康診断企業等の検診も積極的に取り扱っておりますのでぜひご活用ください。

肺は第二の心臓です

肺は生命維持に欠かせない酸素を外界から取り込むことのできる唯一の臓器です。心臓と同様に異常の早期発見・早期治療が何よりも求められます。なんらかの異常を感じたら、まずは詳細な検査を加えて正しく分析することが重要です。

さまざまな肺の病気

肺の病気は原因によっても多岐にわたりますが、たばこが主原因として指摘されているものが多くあります

肺炎

ウイルスや細菌感染によって肺が炎症を起こす病気です。呼吸が苦しくなるほどの咳込みとともに高熱や痰がみられることが特徴的ですが、初期の段階では風邪症状と似ているためにご本人が気づかぬうちに悪化しているケースがよくみられます。

喘息

空気の通り道となる気道部分に炎症が起きることで咳や息苦しさ、痰を生じる病気です。ゼーゼー、ヒューヒューといった音の出る喘鳴(ぜんめい)が特徴的で、発作的に現れることもあれば夜間から明け方、季節の変わり目などに起こりやすいです。原因となるものは多岐に渡りますが、アレルギーや大気汚染、たばこや風邪の悪化などから引き起こされるケースが多いです。

肺がん

気管や気管支、肺胞の細胞が何らかの原因でがん化することによって咳や血が混じった痰、発熱や息苦しさ、胸痛などが現れるようになります。肺がんは特に喫煙者に多く見られる傾向がありますが、その他にも昨今ではアスベストなどの有害物質や大気汚染なども危険因子のひとつとして挙げられています。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

たばこの煙などに含まれる有害物質によって肺が持続的な炎症を起こし、それに伴って呼吸機能が低下する病気です。肺の病気でありながらも虚血性心疾患骨粗鬆症糖尿病など全身疾患を引き起こす要因となるため注意が必要です。また、肺がんに対するリスクも10倍に跳ね上がるため何よりも早期発見・早期治療開始が望まれます。

胸膜病変

 胸膜とは肺全体を包み込むような形をしている袋状の組織です。薄く弾力性に富んでおり、肺はこの胸膜のおかげで膨らんだりしぼんだりする動きをスムーズに繰り返すことができています。しかしこの胸膜部分に何らかの炎症が起きると、水が過剰に溜まるなどといった異常が起き、いずれ命に関わるような呼吸困難を招きます。

当院の診療方針

当院では肺疾患についてもレントゲンやCTなどの高度な検査機器を豊富に取り揃えております。肺は呼吸というまさに生命と直結する重要な部位です。異常を早期発見できる体制と環境を整えておりますので、診察の際だけでなく、どうぞ定期的な健康診断等にも当院を広くご活用ください。

胸部レントゲン

 胸部にX線を照射して、肺や心臓まわり、縦隔などといった器官にある異常を見つけ出す検査です。肺がんの早期発見にも有効です。

CT

 X線を用いて胸部を輪切りの状態で確認する検査方法です。レントゲンから疑わしいとされた部分のさらに詳細な分析を加えたり、小さな病変まで確認することが可能です。

肺機能検査(スパイロメーター)

 肺気量を確認する検査です。専用の測定器を用いることで肺に取り込める空気量やスピードを計測することができます。肺の動きや呼吸機能の異常がないかを調べる検査となります。

喀痰細胞診

 痰を採取し、成分を顕微鏡で確認することによってがん細胞の有無を調べられる検査です。

喀痰培養検査

 肺炎が疑われる場合には、痰に含まれた細菌をさらに詳しく調べる必要があります。原因となっている菌を明確に突き止めることができるため、効果的な抗菌薬の選別が可能となります。

必要に応じて禁煙外来へのご案内もいたしております

肺の病気と喫煙習慣は多くの場合、密接に関係していることがさまざまな研究によって明らかにされています。当院では保険適応の禁煙外来も展開いたしており、専門的な治療を必要とされる患者さんへ効果的なサポートを行うことができます。詳しくはこちら

当院の診療方針

専門性の高い治療が必要と判断された場合には、近隣の呼吸器科などの専門医療機関をご紹介させていただいております。ご紹介させていただく医師は慶應義塾大学医学部の同門の信頼できる医師となりますので、ぜひ安心してご相談いただければと思います。

肺の異常は呼吸困難だけでなく、全身に甚大な影響を与えます

肺は脳や心臓に続いて、生命維持に欠かせない呼吸をつかさどる重要な部位です。肺に何らかの異常がみられれば、直接的に呼吸困難に陥る危険性が高まるだけでなく、全身にまつわる甚大な疾患を引き起こす原因となりえます。まずは異常の有無を精査し、異常が見つかったならば早期に具体的な治療を開始する必要があります。肺炎などは初期の段階ほど風邪症状と間違われやすいため注意が必要です。また、日常的に喫煙をされている方は定期的な検査確認を行う機会をご自身で積極的に設けるなど、現在の肺の状態を正しく理解しておく必要があります。当院では高度な検査機器を各種取り揃えており、人間ドックをはじめ、自治体や企業等の健康診断も広く取り扱っております。詳しくは医師やスタッフまでお問いあわせください。

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