メニュー

【整形外科トピックス】 春になると膝が痛くなる?その原因と対策をわかりやすく解説

[2026.05.06]

春は暖かく過ごしやすい季節ですが、「膝が痛くなってきた」と感じる方が意外と多い時期でもあります。
実は、春特有の環境変化が膝の痛みに影響している可能性があります。

本記事では、理学療法士の視点から、春に膝痛が起こりやすい理由とその対策について、医学的根拠をもとにわかりやすく解説します。

春に膝が痛くなる主な原因

① 気温差と気圧の変化

春は寒暖差が大きく、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わります。

このような環境変化は、関節内の圧力変化や自律神経の乱れを引き起こし、痛みを感じやすくなります。

特に、

  • 変形性膝関節症
  • 膝の手術をしたことがある方
  • 過去に膝を痛めた経験がある方

では症状が出やすい傾向があります。

「雨の前に膝が痛む」というのは、科学的にも説明されている現象です。

② 冬の運動不足による筋力低下

冬は活動量が減りやすく、太ももの筋肉(大腿四頭筋)お尻の筋肉(殿筋)が弱くなりがちです。

この筋肉は膝関節のクッションの役割を担っているため、弱くなると膝への負担が増えます。

春になって急に動き出すと…

  膝に過剰な負担がかかる→ 痛みが出る

③ 新生活による生活環境の変化

春は、

  • 引っ越し
  • 通勤・通学の変化
  • 活動量の増加

など生活スタイルが大きく変わる時期です。

これにより、

  • 歩く距離が増える
  • 慣れていない新しい靴を履く
  • 階段の使用頻度が増える

など、膝にかかる負担が急激に増加します。

 特に注意が必要な方

以下の方は春の膝痛リスクが高いため注意が必要です。

  • 40歳以上の方
  • 体重が増加している方

   体重1㎏増加につき膝には2~3㎏の負担増と言われています。

  • 過去に膝を痛めたことがある方
  • 運動習慣が少ない方

今日からできる膝痛対策

① 軽い運動からスタート

いきなり運動を増やすのではなく、段階的に行いましょう。

おすすめ: ウォーキング(1日15〜20分)

      ストレッチ

② 太もも、お尻の筋力トレーニング

膝痛予防には「大腿四頭筋」「殿筋」の強化が最も重要です。

簡単な運動: 椅子に座って膝を伸ばす運動(10回×3セット)

      仰向けに寝てお尻を持ち上げる(10回×3セット)

運動の詳細は整形外科医、理学療法士にご相談ください。

③ 体を冷やさない

関節は冷えると動きが悪くなり、痛みが出やすくなります。

対策:サポーターの使用
   入浴でしっかり温める

④ 無理をしない(違和感は早めに受診)

「少し痛いけど大丈夫」と無理をすると悪化するケースが多いです。

以下の場合は早めの受診をおすすめします:

  • 痛みが1週間以上続く
  • 腫れや熱感がある
  • 歩行に支障が出る

まとめ

春の膝痛は、

  • 気候変化
  • 筋力低下
  • 活動量の急増

が重なって起こることが多いです。

しかし、適切な対策を行えば予防・改善が可能です。

「春だから仕方ない」と我慢せず、早めのケアを心がけましょう。

少しでも不安を抱えている方は整形外科の受診をお勧めします。

 

 執筆者情報

医療法人慶真会 川崎中央クリニック
理学療法士

* 東京都立大学(旧:首都大学東京)卒業
* 理学療法士(国家資格)
* 臨床経験17年
* 延べ担当患者数5万人以上
* 脳血管・運動器リハビリテーションに従事

参考文献

1. 日本整形外科学会
 変形性膝関節症診療ガイドライン
2. 日本リハビリテーション医学会
 運動器リハビリテーションに関する指針
3. World Health Organization
 Physical Activity Guidelines
4. 厚生労働省
 健康づくりのための身体活動基準
5. The Journal of Rheumatology
 気圧変化と関節痛に関する研究

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME

AIチャットに質問