【スパイスドクター監修】スパイスで花粉症対策?鼻炎を和らげる食べるセルフケア
現在真っ只中の花粉症のシーズン。
薬を飲むほどではないけれどスッキリしない、あるいは薬と併用して少しでも症状を軽くしたいという方も多いのではないでしょうか。
実は、私たちが普段口にするスパイスの中には、アレルギー症状を緩和する可能性を秘めたものがいくつかあります。
今回は、医学的な視点から花粉症にアプローチできるスパイスをご紹介します。
なぜスパイスが花粉症に良いのか?
花粉症は、体内の免疫システムが花粉を外敵と見なし、ヒスタミンなどの化学物質を放出することで炎症が起きる状態です。
特定のスパイスに含まれる成分には、以下の作用が期待されています。
1. 抗炎症作用
鼻粘膜の腫れを抑える
2. 抗ヒスタミン作用
かゆみや鼻水を抑制する
3. 免疫調整作用
免疫バランスを整える
おすすめの花粉症対策スパイス3選
1. ターメリック(ウコン)
主成分のクルクミンは、強力な抗酸化・抗炎症作用を持っています。近年の研究では、鼻腔内の空気の流れを改善し、鼻詰まりを軽減することが報告されています。
• 取り入れ方: カレーはもちろん、温かいミルクに混ぜたゴールデンミルクがおすすめです。
2. ジンジャー(生姜)
生姜に含まれるショウガオールやジンゲロールには、アレルギー反応を引き起こす免疫物質の過剰な働きを抑える効果が期待されています。
• 取り入れ方: 紅茶にすりおろし生姜を加える、または料理の薬味として。
3. シナモン
シナモンには血管を強化し、血流を整える効果があります。冷えによる鼻粘膜の過敏さを抑えるのに役立ちます。
スパイス摂取の注意点
スパイスはあくまで食品であり、医薬品のような即効性はありません。
以下の点に注意して取り入れましょう。
• 継続が鍵
数日ではなく、シーズン前からコツコツと摂取することで、体質の安定を図ります。
• 過剰摂取は禁物
胃腸への刺激になることがあるため、適量(料理のアクセント程度)を守ってください。
• アレルギーに注意
稀にスパイス自体にアレルギーを持つ方もいます。違和感があればすぐに中止しましょう。
参考文献・エビデンス
本記事は以下の研究論文および公的情報を参考にしています。
1. Turmeric and allergic rhinitis:
Wu S, et al. (2016). "Curcumin as a complement to traditional care for allergic rhinitis." Annals of Allergy, Asthma & Immunology.
(クルクミンがアレルギー性鼻炎の症状緩和に寄与する可能性を示唆)
2. Ginger as an anti-inflammatory:
Yamprasert R, et al. (2020). "Ginger extract versus Loratadine in the treatment of allergic rhinitis." BMC Complementary Medicine and Therapies.
(生姜抽出物が鼻炎症状の改善に有効であることを示す比較試験)
3. 厚生労働省: 的確な花粉症の治療とセルフケア
[https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/okamoto.html]
まとめ
スパイスは魔法の薬ではありませんが、日々の食卓に彩りと健康を添えてくれる心強い味方です。
スパイスをうまく取り入れて花粉症を乗り越えましょう。
TBS「巷のウワサ大検証!それって実際どうなの会」に理事長Dr.市村が出演し、
【スパイス料理はどれだけ食べても太らない?チャンが検証】でコメントしました。
執筆者情報
日本とドイツの医師免許を持つ脳神経外科医
市村 真也(いちむら しんや)
- 医療法人慶真会 川崎中央クリニック院長/横浜フロント脳神経外科・泌尿器科理事長
- 開成高校卒・慶應義塾大学医学部卒
- 脳神経外科専門医・医学博士
- 月9ドラマ「ヤンドク!」脳外科医療指導
- テレビ出演多数
【保有資格・所属学会】
- 日本脳神経外科学会専門医
- 日本脳卒中学会専門医
- 脊椎脊髄外科専門医
- 日本脊髄外科学会認定医
- 日本がん治療認定医
- 日本神経内視鏡学会技術認定医
- 日本医師会認定産業医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- ドイツ医師資格
- ドイツ脳神経外科学会正会員
- ヨーロッパ脳神経外科学会正会員

