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群発頭痛

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群発頭痛とは

群発頭痛とは若い男性に多くみられる頭痛です。「群発」というその名の通り、短期間のうちに集中的に激しい痛みを生じることが特徴的です。群発頭痛は目の奥がえぐられるような耐え難い痛みを感じます。片側の目の奥からこめかみにかけて突き刺すような耐え難い痛みを生じ、眼や鼻などにはアレルギー症状を伴う異常がみられやすいこともこの群発頭痛ならではの特徴です。

年1~2回ほど発症し、頭痛が起こる群発期には1回につき1~2時間程度の激しい痛みが1~2カ月間にわたって続くことが多いです。
群発頭痛の有病率は、全人口の0.1%に過ぎず、アジア人の3%未満と報告されています。

比較的まれな病気のため群発頭痛に対する認知度も低い傾向にあり、周囲の理解がなかなか得られないという患者さんも少なくありません。

原因

群発頭痛が起きるメカニズムについてはまだ解明されていませんが、脳の視床下部が活性化して三叉神経と自律神経の異常が起きる、三叉神経の過剰な興奮が副交感神経を刺激するなどが群発頭痛を起こす仕組みではないかと考えられています。
アルコール、喫煙、香水、絵の具や揮発油の臭いは頭痛発作を誘発し、また悪化させます。群発頭痛には大酒家が多いと言われています。

最新の研究では水痘・帯状疱疹ウイルスが群発頭痛や片頭痛に関与しているのではないかと考えられています。特に群発頭痛と帯状疱疹ワクチンに関する最新研究では、ワクチン接種後に改善がみられた人は実に99%にものぼるとの報告があり、群発頭痛の治療に期待されています。

帯状疱疹は加齢とともに発症率が上昇する病気で、肋間神経痛と呼ばれる脇腹部分に激痛を生じさせます。当院の頭痛外来では治療の一環として帯状疱疹ワクチンを接種することはとても有効であると考えております。

日本人の成人の90%以上に水痘・帯状疱疹ウイルスが体内に潜伏しています。

 

治療法について

群発頭痛の治療においてもトリプタン製剤が有効です。さらに当院の頭痛外来では帯状疱疹ウイルスに対する抗体検査を行うなどさらに踏み込んだ精緻な分析を行うよう努めております。

帯状疱疹ワクチンと頭痛に関する最新研究では、ワクチン接種後に改善がみられた人は実に99%にものぼります。群発頭痛にお悩みの方はぜひ一度、頭痛外来にてこの帯状疱疹ワクチンをご検討いただければと思います。

 

当院の頭痛外来では治療の一環として帯状疱疹ワクチンの接種を積極的に行っております

当院で採用しているシングリックス(グラクソ・スミスライン社)は帯状疱疹を予防するためのワクチンで、病原性をなくしたウィルスの一部を成分とした不活化ワクチンです。

 

このワクチンは50歳以上で97%、70歳以上で90%と今までにない帯状疱疹に対する優れた予防効果を発揮します。シングリックスは筋肉内に注射します。2回の接種が必要で、2か月あいだをあけます。多くの方に注射部位の痛みや腫脹が出現しますが、これは水痘・帯状疱疹ウイルスに対する強い免疫力を作ろうとする仕組みが働くためと考えられています。副反応の多くは3日以内に収まります。このワクチンは50歳以下でも接種できるようになりました。

なお、ワクチンは保険適応外となります。帯状疱疹ワクチン、シングリックス接種ご希望の方は当院受診の上、ご相談ください。

1回:27500円(税込み)

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