発熱と風邪症状の患者さんへ
今回のブログでは院長である私の考えに基づいた発熱と風邪症状の患者さんへの当院での方針についてご説明いたします。
当院は脳神経外科を中心としたクリニックです
当院には内科専門医は勤務しておりません。院長である私は脳神経外科専門医で、医師になってから内科医と名乗ったことは一度もありません。標榜診療科に内科とありますが、これは主に脳神経外科疾患(頭の病気)に関わる生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質代謝異常等)を脳神経外科専門医の立場として治療しています。
内科と言っても範囲が幅広いので、私は発熱や新型コロナ、インフルエンザ、肺炎といった呼吸器疾患の専門家では決してありません。
医師という仕事は各医師において専門領域があるために、医師という事で全ての病気を専門的に診察することはできません。レストランといっても中華料理屋でフランス料理をつくることができないとの同じです。
私も脳神経外科以外にも幅広い範囲の病気を診察しようと日々努力はしていますが、専門領域は脳神経外科であり、内科は専門ではないことは否定するつもりはありません。
感染症から入院患者さんと外来患者さん、当院職員を守る義務があります
新型コロナは5類になったとはいえ、この世から消え去ったわけではありません。また最近ではインフルエンザも流行しています。
当院は病棟に患者さんが入院しており、その中には全身状態が悪かったり免疫力が落ちて感染症に弱い方もたくさんいらっしゃいます。
通院されている患者さんも基本的には脳神経外科や整形外科の患者さんが多く、発熱や風邪症状の患者さんと一緒に待合室にいることは想定されておりません。
また診療に携わっている医師や看護師、事務職員が感染症に感染し欠員となると、入院と外来の患者さんに診療が通常通りできなくなります。特に病棟スタッフに感染者が出てしまうと入院患者さんの生命に直結します。
こうした理由から発熱や風邪症状の患者さんには受付時に症状を申告していただき、動線を分けて診察をしております。受付時に症状を申告することなく、受診時になって発熱や風邪症状を訴えることは他の患者さんや当院スタッフに感染するリスクを高めることになるために、絶対にやめてください。
また発熱や風邪症状の患者さんには検査を必ず行っています。中には拒否する方がおられますが、その際は診察を控えさせていただきます。