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糖尿病

糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの働きが低下することで、全身をめぐる血液中の糖が慢性的に上昇してしまう疾患です。
全く自覚症状を感じない方もいる一方で、気づいた時点では入院治療が必要なほど深刻な事態に陥っている方も実際の診療現場では珍しくありません。
予備軍まで含めると成人の約6人に1人が患っていると推定されるほど、私たちの想像以上に身近に迫り来る病です。
気づかぬうちに放置してしまうといずれ脳卒中や心筋梗塞、さらには視力の低下や腎不全、壊疽など全身のさまざまな部位に深刻なダメージをもたらします。早期からの血糖値の厳重なコントロールが重要となる病気です。

生活の質(QOL)にダイレクトに関わる病気です

パン患者さんの中にはご自身の食生活について指摘を受けることが億劫で病院に来づらいとおっしゃる方もいらっしゃると思います。

しかし糖尿病は放置すればいずれご自身の命を奪うほどの大変恐ろしい病気です。
好きな食べ物すら諦めざるを得ない状態となれば、普段からの生活の質(QOL)そのものに関わることにもなります。
かつて糖尿病は「贅沢病」と呼ばれる時代もありましたが、今では食生活の欧米化が進み、患者数は年々増加の一途を辿っています。
自覚症状がなくても定期的な血糖値の確認はとても大切です。

糖尿病の種類について

糖尿病は大きく1型と2型の2種にわけられます。

  • 1型糖尿病

インスリンを分泌する膵臓の機能が何らかの原因によりうまく稼働できない状態となっているケースです。多くの場合、小児期から発症する患者さんが多く、遺伝や肥満による因果関係があまりみられないことが特徴的です。

  • 2型糖尿病

患者数の実に95%以上の方がこちらの2型にあたります。いわゆる肥満症やメタボリックシンドロームと呼ばれる状態の方に多くみられます。また、生活習慣や遺伝的要素などの要因が複雑に絡みあって発症しているケースが多くみられます。

その他にも特殊なものとしては

  • ステロイドなどの薬物の副作用で起きる糖尿病
  • 妊娠がきっかけで起きる糖尿病

などがあります。

症状について

糖尿病は急激な発症をしないかぎり無症状であることがほとんどです。
進行すると以下のような症状が特徴的にみられるようになります。

  • のどが渇く状態が続く
  • 大量に水分を取るようになる(多飲)
  • 尿の量が多くなる(多尿)
  • 目がかすみやすくなる
  • 体調不良や疲れを感じやすい
  • 痩せてくる(体重減少)

など

激しい脱水症状やこん睡状態(血液が酸性化するアシドーシス)に陥る重篤なケースもよくみられます。

糖尿病は慢性の経過をたどる病であり、さまざまな合併症を引き起こすリスクが高まるため厳重な警戒が必要です。

新たなフェーズに入った糖尿病治療

散歩する人治療については、適度な運動やカロリー制限を伴う食事内容の変更などといった生活習慣の改善が基本となります。

その一方で、近年では糖尿病に関する画期的な治療薬も多く登場してきました。
従来、治療の現場で用いられてきたような薬は効き目が強すぎるものが多く、逆に低血糖を起こしやすくなってしまうなどのリスクが懸念されていました。それゆえ糖尿病専門医でなければなかなか効果的な薬物治療を行うことができない現実がありました。
しかし昨今の研究開発の進化により、DPP-4阻害薬やSGLT2阻害薬といった新しい薬が登場してきました。いずれも低血糖を起こしにくく、専門医以外の医師たちも安心・安全に広く診療の現場で扱えるものとなりました。

当院においてもいち早くこのDPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬を取り入れた治療を行っており、重篤な事態に至る患者さんを一人でも多くお救いすべく日々尽力いたしております。また、近年発売となった血糖値降下作用のみならず体重減少効果もあるGLP-1受容体作動薬GIP/GLP-1受容体作動薬も合わせて治療に使用しています。

診断について

糖尿病の有無や程度については採血による詳細な分析を必要とします。血液中のHbA1cという値が高く続く状態であれば糖尿病と診断されます。HbA1cは直近数カ月の血糖値が反映される数値です。定期的な確認をもとに、血糖値を正常に近づけるようコントロールする治療が必要となります。

例えば、HbA1cの標準値は5程度ですが、糖尿病を患っている方の場合には7以下に抑えることを目標としています。ご高齢の方は低血糖を防ぐために7.5以下を目標とします。脳卒中で突然倒れてしまわれるような方の場合には、10以上の高い数値であるケースが多くみられます。

糖尿病が招く合併症の恐ろしさ

腹痛血糖が急激に上昇したり下降したりする状態が慢性的に続くとさまざまな合併症を誘発しやすくなります。糖尿病性腎症や糖尿病性網膜症、糖尿病性末梢神経障害といった病気はその代表格です。
眼をはじめとする体内の各臓器に深刻な異常をきたすようになり、菌に対する抵抗力も急激に低下してゆきます。

治療に用いる薬剤について

当院の糖尿病治療ではSGLT2阻害薬をファーストチョイスとしています。科学的・医学的根拠に基づいた確かな研究結果があり、心臓に対する危険度も低く安心・安全です。
SGLT2阻害薬で良い結果が得られなかった場合には、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬GIP/GLP-1受容体作動薬を使用するようにしております。

当院では安心・安全な治療を第一に、できるかぎり新しい治療薬を積極的に取り入れた治療法のご提案をいたしております。

効果的な治療薬がさまざま登場しています
ぜひ早期にご相談ください

糖尿病をはじめとする生活習慣病はどれも自覚症状が乏しく、ご自身だけではなかなか状況を正しく理解しにくいものです。

しかしいつまでも軽く捉えていたり、異常な数値と知りながらも長年放置し続ければ、気づいた頃には取り返しのつかない事態へと進行するケースがほとんどです。
発症すればご自身が一生付きあわなければならない病気となります。

日々脳外科医をしていると、高血圧や糖尿病によって重篤な容態となって運ばれてくる患者さんを嫌というほど目にします。
かつての治療では糖尿病専門医しか扱えなかったような薬が多くあったため、私たち脳外科医は目の前で患者さんが苦しんでいてもなかなか効果的な治療を施すことができず悔しい思いをたくさんしてまいりました。

しかし今では画期的な良い薬が次々と開発されてきています。
糖尿病はもはや30代から警戒すべき病気です。健康診断等で異常が指摘された場合はもちろんのこと、少しでも体調にご不安をお感じの場合にはぜひ一度当院までご相談ください。
一刻も早く異常に気づき、適切な治療を開始できるためにも今一度、ご自身の健康を丁寧に見つめなおしていただく機会を大切にしていただきたいと願います。

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