赤ちゃんの頭の形の頭蓋骨矯正ヘルメット治療を始めて3か月が経ちました
頭蓋骨矯正ヘルメット治療を始めて3か月以上経過し、たくさんの赤ちゃんのヘルメット治療を行っております。頭の形がきれいになってきて、そろそろヘルメット卒業が見えてきた赤ちゃんも多くなってきました。今回は卒業を控えた3か月目の経験を書きたいと思います。
始めの1か月が重要
当院ではヘルメット装着後、定期的に3Dスキャナーによる計測をしてヘルメット治療の効果を判定しています。
頭蓋骨の形が劇的に良くなるのは装着して1か月です。これは赤ちゃんが月齢がまだ若いからです。これが2-3か月と時間が経過するとその分だけ赤ちゃんも月齢が上がるので、形状変化のスピードは遅くなります。私がいつも外来でご両親にお話ししていることですが、我々大人の1か月と赤ちゃんの1か月は同じではありません。乳児にとっての始めの1か月は劇的に改善する貴重な時間なのです。こうした理由からご両親を決して焦らすつもりはありませんが、治療するかをスピード感を持って決めてほしいとご両親にお話ししています。治療をするからにはどの赤ちゃんにもよくなって欲しいと我々は切に願っていますので、治療を迷われている方はできる限り月齢2-6か月のいい時期にご相談していただきたいです。
早ければ早いほうがいいといつも強調しておりますが、当院では月齢6か月を過ぎた赤ちゃんにもヘルメット治療の実績があり、月齢により治療適応を絞っているわけでは決してありません。月齢が高くなってもヘルメット治療をご希望される方は一度ご来院の上でご相談ください。なお当院では1歳以上の子供のヘルメット治療は行っておりません。
ご両親の努力
ヘルメットを作成しただけでは頭蓋骨矯正にはなりません。できればお風呂以外の1日23時間の装着を推奨しています。当院で治療を受けてる赤ちゃんはヘルメットを嫌がる子がほとんどいないので非常に治療成績がいいですが、その陰にはご両親は大変努力していることが診察中に伺えます。
はじめはヘルメット装着を嫌がらなくても成長とともに自我が芽生えてくるとヘルメット装着を嫌がる赤ちゃんが増えてきます。また、日本人はそもそも絶壁(短頭)気味の人が多いので、左右の歪みに加えて後方に頭蓋骨の成長を誘導するようにはヘルメット後頭部に隙間があるようにつくられてますので、ヘルメットが前にずれることが多くあります。こうした際はご両親が適正の位置に戻してあげる必要があります。このような大変さは未来永劫続くわけではありませんが、半年間の期間限定として両親に全力を尽くしてもらうしかないです。この点を私はいつもご両親にお願いをしております。
アイメットの頭蓋骨矯正力
頭蓋骨矯正ヘルメットが世に出るまでは乳児の頭の形が悪いと相談されても「成長、発育が問題なければ異常ない」と私自身もご両親に説明しておりました。それが今では頭蓋骨が矯正できる時代になったというのは選択肢の幅が増えて、昔よりはるかにいい時代になったと思います。
アイメットの頭蓋骨矯正力は目を見張るものがあります。ヘルメットを治療を始める月齢が早ければ早いほどアイメットの頭蓋骨矯正力は高まる傾向にあります。治療途中の3か月であっても私の脳神経外科医としての今までの常識をはるかに超えるほど赤ちゃんの頭蓋骨が矯正され、きれいな形になってきています。このペースで矯正治療ができれば、多くの赤ちゃんが6か月以内に目標を達成をできるのではないかと思っています。
院長室での診療
初診後の診察は院長室を使って時間的にも空間的にもゆったりと診療をしております。広いスペースを利用して3Dスキャナー計測やスポンジの張替えなどを行っています。スペースの限られる大学病院や大病院とは違い密な環境を避けられ、クリニックならではの小さい赤ちゃんを診察するには最適な環境だと考えております。また初診後以降は完全予約制のために待ち時間も最小限に抑えられ、密な環境にならないように配慮しております。私に加えて、いつも一緒に仕事をしているジャパン・メディカル・カンパニー社の経験豊かなスタッフがヘルメット治療に携わります。
また、院長室は通常の診察室と違う点がありました。それは赤ちゃんがリラックスしてくれるために初日から泣くことなく長時間ヘルメットを装着してくれるということです。このために、当院でのヘルメット治療の成績は非常に良好で、たくさんの赤ちゃんの頭の形をきれいにしてきました。
頭蓋矯正治療をするか迷われている方は是非ともご来院の上でご相談ください。
ジャパン・メディカル・カンパニー社の大野秀晃社長と院長室にて