赤ちゃんの頭の形の頭蓋骨矯正ヘルメット治療を始めて1か月が経ちました
乳児の頭蓋変形症に対する矯正ヘルメット治療を始めてから1か月が経過しました。多数のお問い合わせいただき、ヘルメット治療を順調に行っております。現在では装着してから1か月後の外来受診にて3Dスキャナーによるヘルメット矯正の評価や内側のスポンジの調整なども行っています。
そこで今回は医学的以外のことも含めた私のヘルメット治療の経験と感想をブログにまとめたいと思います。
とにかくかわいい
頭蓋骨矯正ヘルメットなどというと、頭に装着する厳つい装具を想像してしまいますが、アイメットはデザインが優れているために患児さんが装着すると本当にかわいいです。私はいつも外来でヘルメットを装着した赤ちゃん全員に「かわいい」と思わず声をかけてしまいます。さすがグッドデザイン賞を獲得しただけはあるといつも感心しています。
ジャパンメディカルカンパニーのHPより
短期間で驚異的な矯正効果
一番強調しなくてはならないのは矯正効果が素晴らしいということです。1か月後の3Dスキャナーによる評価でもその矯正効果がよくわかります。扁平していた後頭部が盛り上がってきたり、耳の位置が左右対称に近づいてきています。ご両親は毎日あかちゃんと顔を合わせているので意外にも気づきにくいようですが、私のように1か月に一回しかお会いしないと、たった1ヶ月でも頭蓋骨が成長してさらに頭の形が良くなっているのを実感できます。また3Dスキャナーで3D構築された画像と計測した数値で客観的に矯正効果を確認できます。中にはたった1か月で1cmの扁平が矯正できたケースもあります。赤ちゃんと親御さんが日々一生懸命ヘルメットを装着してくれて、矯正効果を数値として確認して喜んでくれているのを見ると、治療している私も嬉しく思います。
治療のタイミング
これもよくご質問をいただくことですが、答えとしては早ければ早いほどいいということです。具体的には生後2-6か月でヘルメット治療を始めると効果は絶大です。なので、少しでもヘルメット治療を考えている方は、お早めにご相談していただければと思います。また、ヘルメットはオーダーメイドで作成しておりますので、完成して装着をするまでに計測後2週間程度かかります。このあたりの時間の流れも考慮していただければと思います。もちろん6か月を過ぎた赤ちゃんでも8-10ヶ月くらいまではヘルメット治療は可能ですのでご相談いただければと思います。
おむつ交換スペース
当院は脳神経外科をメインに診療している有床診療所で、申し訳ありませんが小児に特化した施設ではありません。ヘルメット治療を始めてからおむつを交換する場を要望されることが多くなりましたので、おむつ交換スペースを作りました。大そうなものではありませんが、ご理解いただければと思います。