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頭蓋形状矯正ヘルメット「アイメット」

[2020.11.27]

意外にも多い位置的頭蓋変形症

私は手術や診療のなかで適切な治療法と共に見た目の綺麗さや美しさ、つまり整容にもこだわってきました。仕事上、患者さんの頭部CTを撮影して頭蓋骨の形を常に診察しておりますが、頭蓋骨の形が左右対称でなかったり、変形しているいわゆる位置的頭蓋変形症の患者さんをよく見かけることがあります。特に乳児期において向き癖等によりお子さんの頭蓋骨の形状を気にするご両親から相談されることが多々ありましたが、今までは有効的な治療法がないのが現状でした。

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乳児頭蓋変形症におけるヘルメット矯正治療

赤ちゃんの頭の骨の構造は、生まれてからは脳の容積増加に伴って縫合部を中心に拡大成長します。一般的に縫合は18ヶ月頃になりますと完全癒合しますが、発達早期に病的な骨性癒合を起こした頭蓋骨早期癒合症などでは、癒合した縫合部の骨成長が障害され、頭蓋の形態や容積に異常が現れます。

日本ではこうした病態患児に対しての外科的治療の、再発予防目的であったり、また病的でない、寝癖によっての位置的頭蓋変形症に対して、適切な矯正装具もなく、ご両親が通称ドーナツ枕と称される市販品を用いたり、タオルなどを使用して頭の向きを変えたりと、何とか後頭部の歪みを矯正しようと涙ぐましい努力をしていた歴史があります。欧米ではこうした病態患児に対して数年前よりヘルメット治療を実施され、その有効性については今日まで多くの報告がされております。

ヘルメット治療とは?

欧米では新生児、乳児のうつ伏せ寝が推奨されることにより、乳児の突然死が急増した歴史があります。それにより、1992年より乳児は仰向け寝が推奨されるようになりましたが、このことが後頭部頭蓋変形の乳幼児の発症を急増させる結果となったのです。扁平・変形頭蓋は、赤ちゃんを仰向けで寝かせることが原因だとも言われているのです。ヘルメット治療とは、位置的頭蓋変形症に対し、一定期間のヘルメットの装着により対外的に頭蓋の形状を正常に再形成するための矯正治療方法です。

米国では頭蓋変形症の発生率は1/60~1/300人とも言われており、欧米では、過去3年間で約35,000例の患者さんがヘルメット治療を受けています。

純日本製ヘルメット矯正治療

乳児を仰向けに寝かせるという社会運動により、乳児の突然死は半減しました。それと同時に、仰向け寝の乳児の60人に1人が頭蓋扁平症候群を発症しているのが現状です。現在、新しい技術により、その変形を適切に矯正することが可能となりました。 

この新たな頭蓋骨修整のための頭蓋形のスキャン時に使用するLEDスキャナーは、LEDを使用しているため、短時間の撮影では、赤ちゃんには害はありません。このスキャンデーター(変形時)から、矯正後の目標頭蓋形をデザインして上で、オーダーメイドでのヘルメットを作成します。このヘルメット矯正技術は、病的疾患のみばかりでなく、位置的変形性斜頭症の矯正治療にも使われます。

通常、赤ちゃんが頭蓋矯正のためにヘルメットを装着するのは平均約6ヶ月前後ですが、ケースによっては1年間ほど装着を必要とする場合もあります。

これまでの頭蓋形状矯正ヘルメット治療は米国製が主流でしたが、日本の温暖湿潤気候にも適応したアジア人の皮膚にも優しく、また欧米人よりも首が細いので軽量化した日本人の赤ちゃんに適したヘルメットを装着するのがよりいいだろうと私は考えています。

アイメットの導入

当院ではジャパン・メディカル・カンパニー社と提携し、2019年5月に医療機器として承認を受けた「アイメット」を12月より導入します。このアイメットはヘルメット治療で唯一の日本製で既に累計3000人以上の赤ちゃんに装着され、有効性が確認されております。

ジャパン・メディカル・カンパニー社のホームページ 

アイメットにより頭蓋骨に陽圧圧迫を加えず、ヘルメットシェル及び低反発クッションにより、長軸方向の成長を待機させ、扁平化した部分の頭蓋骨成長を促進させます。これにより、頭囲拡大を抑制することなく、頭蓋骨変形を矯正することができます。

アイメットの公式ホームページ 

この治療は、保険適用外のヘルメットを使用するため、ヘルメット自体の購入は患者の個人負担となります。

ヘルメットの金額は1個あたり、550.000円(消費税込み・保険適応外)になります。

尚、皮膚炎症などによるお薬代が別途発生する場合があります。

現在のところ、神奈川県内でアイメットの取り扱いをしている施設は当院だけです。

アイメットによる頭蓋形状矯正治療をご希望の方は、院長外来を一度受診しご相談ください。初回診察では保険適応内での検査を行い、頭蓋骨の病的異常がないかを確認します。

また、初回診察には説明と検査でお時間がかかるために、午前外来は12時で、午後外来は午後4時30分で受付を締め切らせていただきますのでご了承ください。なお当院は予約制を導入しておりませんので、外来受診の際には予約は必要ございません。

 

頭蓋矯正ヘルメット治療のホームページ 

アイメットに関する院長ブログ② 

アイメットに関する院長ブログ③ 

 

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