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頭蓋矯正ヘルメット治療を始めて6か月が経ちました

[2021.09.28]

ヘルメット治療卒業生を迎えて

頭蓋矯正ヘルメット「アイメット」による治療をはじめ6か月以上が経過し、卒業する赤ちゃんを次々と迎えています。今回はこの半年間以上のの主治医としての私の経験や、また実際に治療を受けた赤ちゃんやご両親が経験されていろいろ教えてくださったことをまとめたいと思います。

正常であるかを診断することが重要

赤ちゃんの頭蓋骨は脳の急速な成長に対応できるように7つの骨のピースに分かれており、脳の成長に対応できるようになっています。頭蓋骨縫合早期癒合症はこの頭蓋縫合が早期に癒合してしまう病気です。頭蓋縫合の早期に癒合してしまうとその部分では頭蓋骨の拡大がおこらず、頭蓋骨の形が変形します。一部の症例では頭蓋内圧が高くなり脳の発達に影響を与える可能性があります。

当院では保険適応内の検査で、まず頭蓋骨変形の赤ちゃんの頭蓋骨ならびに脳が正常があるかを必ず確認しております。いままでの診察の中で頭蓋骨縫合早期癒合症が潜んでいたことがあります。こうした理由からヘルメット治療の前にきちんと正常かどうか診断することは非常に重要です。

 

治療の適正なタイミング

ヘルメット治療は適正なタイミングがあります。私の考えるヘルメット治療の適正な時期は生後2-6か月です。2か月で来院していただいて、首が座り始める3か月からヘルメット治療を始めるのがベストです。また計測してからヘルメット完成までに2週間がかかるために、治療をすぐに始められるわけではありません。生後6か月以降では治療効果が徐々に低くなると考えております。6か月を超えて他では断られてしまった赤ちゃんにも当院ではご希望があればヘルメット治療を行ってはおりますが、初めからこの事実はお話しさせていただいて、ご納得御うえで治療にあたっています。

 

100%が目標ではない

ヘルメット治療の際にはLEDスキャナーによる計測をして、どれだけ左右が歪んでいる(左右対称率)と短頭率(絶壁具合)を確認しております。当院に来院される赤ちゃんは扁平率が80以下や短頭率が100以下と超重度の扁平、短頭の子もいらっしゃいます。そんな中で我々が目標としているのは左右の扁平率が90%以上、短頭率は106%以上です。特に左右の歪みは扁平率が90%以上であれば見た目に歪んでいることはほとんどわかりません。
そもそも、どんなにもともと頭の形がよくても左右扁平率が100%で左右対称だったり、両耳の位置がずれていないという人間は存在しません。頭蓋形状矯正ヘルメット治療は非常に効果の高い治療法ですが、全てを100%完璧に治せる治療ではありません。我々は数値を見て頭蓋骨形状を客観的に判断してはおりますが、数字だけが全てではなく、最終的に重要なのは実際の見た目です。

ピンポイントに矯正できるわけではない

ヘルメット治療と同じ矯正といっても歯の矯正方法は全く異なります。歯の矯正治療はワイヤーに力を加えて歯の位置をずらしていく一方で、ヘルメット治療では理想の頭蓋骨形状のヘルメットを作成して扁平部位に頭の成長を促進させるように矯正します。ヘルメット治療をする中でよく、特定の頭の部分を膨らませてほしいとか凹ませてほしいと要望されることがありますが、ご希望の部分をピンポイントに矯正することは現時点では難しいです。全体的な左右の扁平や短頭を改善していくとご理解いただければと思います。

 

期間を決めて治療する

当院では6か月間という期限を設けてヘルメットを集中して装着しましょうとご説明しております。ヘルメットは約6か月後の理想の頭蓋骨形状の発育を予測しオーダーメイドしておりますので、頭蓋骨の成長に合わせてヘルメットがサイズアウトしてきます。サイズアウトしたヘルメットを装着すれば、正常の頭蓋骨の成長を妨げる可能性があるためです。また、1日22時間程度と長時間ヘルメットを装着しなくてはならないので、ご両親の負担も大きいです。私はご両親に頑張っていただける治療期間は6か月程度が限界だと思います。

とにかく早くご相談してください

ヘルメット治療の効果が高い時期は初めの3か月です。この最適な時期に長時間のヘルメット装着によりできる限り矯正するのが重要です。当院では院長室でアイメット治療を行っているために、赤ちゃんもリラックスしてくれるためか初日から長時間ヘルメットを装着してくれています。そのため当院の治療成績は非常に良好です。
ご両親が治療するかどうか悩んだ結果、ヘルメット治療の最適な時期を逃してきた赤ちゃんを今までたくさん見てきました。もし、このブログを見てヘルメット治療をお考えの方はとにかく早くご相談していただければと切に願います。なお、遠方の赤ちゃんの治療のために1日で診察と計測を終わらせるメディカルツーリズムも始めましたのでご利用ください。

アイメットに関する院長ブログ① 

アイメットに関する院長ブログ② 

アイメットに関する院長ブログ③ 

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