最新のレントゲン画像読み取り装置を導入しました
最新のレントゲン画像読み取り装置(X線フラットパネルディテクター)
FUJIFILMの最新レントゲン画像読み取り装置(X線フラットパネルディテクター)を5月より導入しました。
患者さんからするとどこが変わったのかわかりづらい医療機器の導入ではありますが、レントゲンをオーダーしたり撮影する医師や放射線技師からすると、相当な技術革新です。
簡単に説明すると
1)放射線量を今までの1/2~2/3と軽減しながら、現在と同じ高画質を保つことができる
2)撮影時間を圧倒的に短縮することができる
という2点が圧倒的な改善点です。
医師や放射線技師はいかに患者さんに放射線被ばく量を少なくするかをいつも考えております。フラットパネルの導入はこの問題の画期的な解決方法となります。
このレントゲン画像読み取り装置により、レントゲン撮影による放射線被ばく量を/2-2/3に軽減しながら高画質を保つことができます。頭蓋矯正ヘルメット治療の初診の際には、頭蓋骨縫合早期癒合症という頭蓋骨の病気を否定するために乳児にレントゲンを必ず撮影しておりますので、赤ちゃんへの放射線量を圧倒的に減らすことができます。この点がフラットパネル導入を決意した一番の理由です。当院では脳神経外科や整形外科、消化器内科の患者さんが多く必然的にレントゲン撮影を多用することになりますので、大人の患者さんへの放射線量も当然少なくなります。
今まではカセットの入れ替えたり等の人の手を使った動作を挟むために画像をフィルムから読み取る撮影時間が1分近く時間がかかっていましたが、このフラットパネルでは画像の転送が5-10秒と今までと比較して圧倒的に早くなりました。これにより無駄なく迅速に患者さんの単純レントゲン写真を撮影することができます。
当院では最新の消化管内視鏡や今回のフラットパネルのように、以前と比べて明らかに技術革新の進んだ医療機器には惜しみなく設備投資をしております。今後も新しい医療機器を導入予定なのでご期待ください。