リハビリブログ:小中学生に急増するスマホ首(ストレートネック)のための姿勢改善ガイド
近年、小中学生の間でもスマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機の利用が当たり前になりました。それに伴い、当院でも「首や肩のこり」「頭痛」を訴えるお子様が増えています。
いわゆる「スマホ首(ストレートネック)」は、成長期の身体に大きな負担をかけ、集中力の低下や運動機能への影響を及ぼす可能性があります。川崎中央クリニック リハビリテーション科の視点から、その原因と対策を詳しく解説します。
実際の小学生のスマホ首のXp画像
1.なぜ「スマホ首」になるのか?(原因)
人間の頭の重さは、体重の約10%(小学生で約3〜4kg)と言われています。正しい姿勢であれば首の骨(頚椎)のカーブがクッションとなり重さを分散しますが、スマホを見る際に顔を伏せ、首を前に傾けると、首にかかる負担は数倍(最大27kg程度)にまで膨れ上がります。
•長時間の前かがみ姿勢: 画面に集中するあまり、猫背のまま固まってしまう。
• 筋力の未発達: 成長期は骨の成長に対して筋肉の発達が追いつかず、重い頭を支える力が不足しがちです。運動量の減少も影響します。
• 座り方の崩れ: ソファにもたれかかったり、床に座って下を向いたりする姿勢が習慣化している。
2.見逃さないで!お子様のサイン(症状)
お子様は「肩がこる」という言葉を使わずに、以下のような不調を訴えることがあります。
• 身体の痛み: 首・肩・背中の痛み、原因不明の頭痛。
• 視力への影響: 画面を近くで見続けることによる視力低下や目の疲れ。
• 精神面・行動面: 集中力が続かない、イライラしやすい、寝つきが悪い。
• 見た目の変化: 横から見た時に耳の穴が肩より前に出ている、猫背が目立つ。
3.当院でのリハビリテーション
当院のリハビリでは、単に痛みを取るだけでなく、根本的な「姿勢の再学習」を行います。
• 関節可動域の改善: 固まった首まわりや胸郭(胸の骨格)の動きをスムーズにします。
• 姿勢保持筋の強化: 頭を正しい位置で支えるためのインナーマッスルを活性化させます。
• 動作指導: 実際のスマホの持ち方や、勉強時の椅子の座り方など、日常生活に即したアドバイスを行います。
4.今日からできるセルフケア&予防法
ご家庭で以下の3つのポイントを意識してみてください。
① 「目線の高さ」を上げる
スマホを持つときは、脇の下に反対の手を挟むなどして、画面を目線の高さまで上げましょう。首を曲げる角度を小さくするだけで、負担は激減します。
② 30分に1回の「リセット・ストレッチ」
30分操作したら一度画面を置き、以下のストレッチを行いましょう。
• 胸開きストレッチ: 両手を後ろで組み、胸を大きく開いて肩甲骨を寄せます。
• あご引き運動: 背筋を伸ばし、指で軽くあごを後ろに押し込むようにして、首の後ろを伸ばします。
③ 物理的な環境調整
• 学習机と椅子の高さが合っているか確認する。
• タブレットスタンドを活用し、机に直置きしない。
最後に
成長期の柔軟な身体は、悪い習慣もつきやすいですが、正しいケアを始めれば改善も早いです。お子様の姿勢が気になったり、頻繁に「頭痛がする」「首が痛い」と言うようであれば、
川崎中央クリニックでは、理学療法士・作業療法士の専門職による姿勢評価やリハビリを通して、お子さまの健康な成長をサポートしています。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

