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6月18日のテレビ朝日 羽鳥慎一モーニングショーにフリップ出演し、慢性硬膜下血腫について症例提示をしました

[2026.06.19]

6月18日放送のテレビ朝日羽鳥慎一モーニングショーにフリップ出演させていただきました。番組内では、脳神経外科医の立場から慢性硬膜下血腫という病気についての症例提示と解説を行いました。この病気は、特にお年を召した方に多く見られ、適切な時期に治療を行えば劇的な改善が期待できる、治る認知症の原因の一つとしても知られています。

 

慢性硬膜下血腫の症状と特徴

慢性硬膜下血腫の症状は、ある日突然起こるのではなく、数日から数週間かけてじわじわと現れるのが特徴です。そのため、ご本人も周囲のご家族も、加齢による衰えや認知症の始まりだと勘違いしてしまうことが少なくありません。私たちが診察の際によくお聞きする症状には、以下のようなものがあります。

歩行の状態 歩き方が不安定になり、小刻みに歩いたり、ふらついたりすることが増える
認知・意欲 以前に比べて物忘れがひどくなり、意欲が低下してぼんやりしている時間が増える
頭部の違和感 頭を重く感じるような鈍い痛みが続き、すっきりしない状態が続く
身体の動き・言語 言葉がうまく出なくなったり、片側の手足に力が入りにくくなったりする
排尿管理 尿失禁など、排尿のコントロールが難しくなる症状が見られることもある

認知症や脳梗塞との見分け方

この病気の厄介な点は、症状が出たり消えたりすることがある点です。昨日は元気に会話ができていたのに、今日は一日中寝ているといった日内変動が見られる場合、私たちはこの疾患を強く疑います。典型的な脳梗塞のように急激に倒れるわけではないため、発見が遅れやすいという側面があります。

ふらつきや歩行障害の詳細については「めまい外来:めまい/ふらつき」のページも併せて参照してください。

注意したい精神症状と性格の変化

また、ご家族が最近性格が怒りっぽくなったと感じることもあります。これらは脳の前方部分である前頭葉が血腫によって圧迫されることで起こる精神症状です。単なる老け込みと片付けず、少しでも違和感があれば、脳神経外科での精密検査を検討していただきたいと考えています。

慢性硬膜下血腫が発生する原因

慢性硬膜下血腫の主な原因は、頭を軽くぶつけた際などに起こる微細な出血です。多くの患者さんは、発症の1ヶ月から2ヶ月ほど前に転んで頭を打ったなどのエピソードを持っています。しかし、その衝撃があまりに軽微であるため、ご本人が忘れてしまっているケースも非常に多いのが現状です。

高齢者に発症が多い理由

なぜ高齢者に多いのかという点には、加齢に伴う脳の変化が関係しています。年齢を重ねると脳は少しずつ萎縮して小さくなるため、脳の表面を覆っている硬膜との間に隙間が生まれます。この隙間を橋渡ししている細い静脈が、脳の揺れによって引っ張られ、切れやすくなってしまうのです。

持病や血液サラサラの薬の影響

近年、心疾患や脳血管疾患の予防のために抗血栓薬を服用されている患者さんが増えています。いわゆる血液をサラサラにする薬です。これらの薬を飲んでいる方は、軽微な衝撃でも出血が止まりにくく、慢性硬膜下血腫を発症するリスクが高まる傾向にあります。当院でも、内科と連携して薬の管理を行いながら慎重に経過を見守っています。

高血圧や心疾患などで通院中の方は、「生活習慣病」のページも確認し、日常の健康管理に役立ててください。

参考文献

最終更新日:2026年6月18日

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横浜フロント脳神経外科・泌尿器科のホームページはこちら

 

 

執筆者情報

日本とドイツの医師免許を持つ脳神経外科医

市村 真也(いちむら しんや)

 

【保有資格・所属学会】

  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本脳卒中学会専門医
  • 脊椎脊髄外科専門医
  • 日本脊髄外科学会認定医
  • 日本がん治療認定医
  • 日本神経内視鏡学会技術認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • ドイツ医師資格
  • ドイツ脳神経外科学会正会員
  • ヨーロッパ脳神経外科学会正会員

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